郊外に住んでも船場っ子を育てた教育施設 ビルの谷間に残る「愛珠幼稚園」。 明治13年東区民有志によって創建された。 「細雪」に見るように郊外へ転移した人々と都心を結びつけたものは子女の教育であった。 都心で学んだ共通体験が「船場っ子」といった意識を育んできた。 店住まいが失われても、 親と同じ学校で学ばせたい気持ちは、 残っているのだろうか。 横山宜致((株)都市緑地研究所)