街の遺伝子(写真)
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■ささやかなしつらえ■

画像109a 都心の楽しみ
 都心での楽しみの一つに自分だけの秘密の場所がある。 それは、 大きな通りにはない裏通りにある。 「パリの裏通りにある小さなお店…」という響きがいいように人間の匂いがするそんな空間がある。

横山あおい(エイライン)

画像109b 新しい神奈備の出現
 都市緑地保全法の改正に伴い、 東京都だけでなく全国の緑化重点地区で屋上緑化に対し、 固定資産税の軽減処置が講じられることとなった。 総合設計制度等、 屋上緑化に伴う容積率の割増も可能であり、 都心でも緑被率50%以上の街区が夢ではなくなった。 屋上の地神や稲荷等の屋敷神(屋外社殿)と結びつけば、 新しい神奈備の出現かもしれない。

横山宜致((株)都市緑地研究所)

画像110a 特殊緑化を余儀なくされる所
 大阪難波OCAT屋上ガーデン・都心はコンクリートで覆い尽くされヒートアイランドと化している。 人々の緑に対する要求も十分な土地を確保することが難しく、 屋上に於ける有効活用が手法として注目されている。 OCATガーデンは屋上緑化から屋上ガーデニングへと生活を楽しむ場を提案している。

松久喜樹(大阪芸術大学)

画像110b 都心の空間利用
 大量生産、 大量消費と言われた時代がある。 その時代に成長した人々が現在日本の経済活動を支えていると思われる。 その中でゴミ処理と処理されるまでの貯留の問題は、 生活者にとって重要なことである。 その中で、 都市の中心部などにおいてはこの様な空間利用も生まれている。

森重和久((株)GK設計)

画像111 柔らかな素材
 商業施設では、 いち早く人に優しい柔らかな素材による「癒し」系の空間づくりが行われている。 無機質な公開空地に比べ、 エージング素材による生活感のあるホットな空間が生まれている。

横山宜致((株)都市緑地研究所)

画像112 しめりけのある都会の中庭
 とりとめもなく建物で埋まった都会の街路から少し引っ込んだところにあるアートギャラリーの中庭。 人工地盤にありがちなコンクリートで固めた、 夏暑く冬冷たい“広場”ではなく、 石敷の目地にはコケが生えるしめりけがある。 つる植物による立体造型は年々“ふかふか”な安息感を増して上階の入居者にも喜ばれている。

田瀬理夫((株)プランタゴ)

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