そもそもは高欄のデザインを頼まれたのだが、 梁でスラブを受けるという形で進んでいたデザインを変更していただき、 スラブをボイドスラブにして、 そのスラブだけを円柱で受ける形にしていただいた。
高欄とよばれる手すりについては、 朝日を受けてきれいに光ったり、 遠景で見たときには手すりが消えてしまうといった、 未来への架け橋の手すりとして、 現代性を表現したいと思った。 そこで、 アルミの鋳物で柔らかく有機的な形の手すり柱をつくり、 それをひたすら連続して並べた。 時を含む「橋渡し」のデザインは、 高欄に頼らない構造的な空間をつくり出し、 交差する風景をつくり出している。
橋渡し・消失する高欄
現代計画研究所 江川直樹
京都と奈良を結ぶ街道を跨ぐ形で、 新しい街(NT)が生まれた。 街道からは、 その下をくぐるという景観の橋である。 くぐるという視点が重要な橋である。
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