やがて、 植えられた花は雑草に占拠され、 だれも振り向かなくなり、 そして歩道整備の予算がついたある日、 雑草は撤去され、 また、 新しい花々が植栽される。
花を、 緑をみるためには常に手間と金が必要だ。
人のつくった道路も、 建物も、 長い年月のうちに、 アンコールワットがそうであったように、 やがては緑に覆われて自然に帰ってしまう。 それに対抗するために人力が投じられる、 それが環境デザインか。
人と緑の共生とは、 飾らなくとも、 人手をかけなくとも“共に生きる”都市と自然のあり方なのではないか。
あなたならこの植栽帯をどうされますか?。
花があったまち
兵庫県 難波 健
この写真は、 沖縄でみた何の変哲もない道路の植栽帯である。 設置された時には美しい花々が植えられていたのであろうことは想像できる。
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