しかし、 縦横に整然と整備された都心の街路の中に、 その規則に収まっていない路地があり、 その沿道には界隈性のあるまちなみが残されている。
都心に残るわずかな路地空間。 そこにはヒューマンスケールの建物高さ、 間口、 規模のまちなみがあり、 人のための道がある。 写真は御堂筋を西へ一歩入ったところの路地の風景である。 居酒屋、 洋食屋、 喫茶店が並び、 その先には神社の鳥居が見える。 無くしてしまうと再び得ることのできない空間であることを、 さまざまなかたちでアピールして、 そのスケール感を残していきたい。
ビジネス街の路地空間
大阪ガス(株) 篠原 祥
都心といえば、 ビジネス街、 大規模オフィスビル、 公開空地、 速い時間の流れ……という印象が強い。 それは都心の機能や風景が単一的であるということの現れであると思う。
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