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プレフォーラムから

パブリック空間の設えの昨今―舗装材やストリートファニチュア

株式会社GK設計 門脇宏治

 

 プロダクトデザインの世界ではよく使われる言葉であるが「プロトタイプ」という言葉がある。 数々の試行錯誤のうえ、 デザインの原型となった、 もしくは、 試作機となったモノの「かたち」である。

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ペンタックスSPモデル
 例示に示すカメラ、 アサヒペンタックスSPモデルは、 ペンタプリズムを採用した一眼レフカメラの原型とも言えるモデルである。 光学式のカメラにおいて、 このデザインは今日までの基本的型式となっている。 また、 この一眼レフの開発によりTTL測光方式が普及していった。 まさに「先駆的モデル」である。

 思い起こせば、 パブリックデザインの世界においても、 このような「先駆け」として、 後世の環境デザインの「原型(プロトタイプ)」となったいくつもの「モノ」があったのではないであろうか。

 フォーラムのテーマ「都市環境デザインのファッションとモード」を考えるにあたり、 多少、 独断的ではあるが、 この「プロトタイプ」を切り口として、 パブリック空間の変遷について考えてみたい。

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