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次へ カラダ・アタマ「身体的モード」と「頭脳的モード」 |
無論、 われわれに周りにはこれらに対極的な“整列的”型もある。 これらは「身体的モード」に対して、 仮に「頭脳的モード」と呼ぶことができるだろう。 「頭脳的モード」から見れば「身体的モード」は“逸脱”であり“非秩序”である。 「頭脳的モード」にとって、 現実世界は“カオス”であり、 そこに秩序を与えるのがデザインの役割ということになる。 一方、 ダイナミックに「自己生成」するカオス世界から見れば、 それは“静的”な保守的領域への固定化である。 「頭脳的モード」は選択的であるのに対し、 「身体的モード」は結果的に包括的である。 「身体的モード」にとって「頭脳的モード」は“支配”であり“統制”といえる。 「身体的モード」は「頭脳的モード」が欠落したものではないし、 「頭脳的モード」が「身体的モード」の“進化”したものでもない。 歴史的に見てこれら両者は、 互いに置き換えることができない、 まったくの別物といえる。 「身体的モード」はわれわれの社会において、 より「基層」を形成していると考えられ、 われわれのDNAにインプットされた“モード”といえるのかもしれない。 それ故、 しばしば「頭脳的モード」の破綻によって、 「身体的モード」が顕在化する。上野 泰（ウエノデザイン）
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