省より特別賞のアーバンリフレッシュ賞を受賞し、周防町通り美化促進連合会は建設省から都市緑化功労賞を受けた。その後、アメリカ村側にある周防町通りの御堂筋から四つ橋筋までの電柱の地中化も完成した。
街づくりの運動に奔走した周防町通り商店会の現会長である早瀬萬里子さんにとって、一番嬉しかったことは、このことによって青年部の人たちから、この会ができて皆で街のこと、商売のことなどいろんな交流が生まれたことを感謝されたことだという。
大阪芸大生とのコラボレーション
長引く不況でにぎわいが減っている周防町通り商店会は、若い人たちの感性による活性化の提案を取り入れようと2001年ごろより取り組んでいる。
心斎橋筋のアーケードを設計した大阪芸大環境デザイン学科教授の狩野忠正氏に協力を依頼、学生たちにとっては学習したことが、実際の現場で提案や活動ができる絶好の機会となった。
学生が制作した街並み模型を置き問題点を整理、たとえば「外壁部が多すぎて店内が見えず、閉鎖的なイメージがある」とか、「客への呼び込みが雰囲気を悪くしている」など様々な交流を通して意見交換が行われた。
2002年には、「実験劇場・周防町」のイベントが催され、近隣の大阪市立南小学校の子供たちがデザインしたデザイン画99点から実際に制作された椅子6脚を通りに設置し、道行く人に楽しい休憩場所の提供をしたり、芸大生が考えた周防町通り活性化提案の展示が行われた。
今も街の提案と行政との試行錯誤は続いている。