・名称:NPO法人リ・フォープ
・地区:神戸市中央区元町6丁目商店街とその周辺
・概要:リ・フォープは、いろいろな空間に芸術鑑賞の時を提供しようと企画している。そのことが、例えば商店街の活性化やにぎわいにつながれば良いと考えている
・設立:2000年3月特定非営利活動法人に認証
・会員:13名
なんかおもしろそう
私の事務所のある西元町周辺は、東西約1.2キロの元町商店街の西側入口にあたり、大丸につながっていく賑やかな東側入口周辺に比べると人通りも少なく、シャッターが降りたままの店もチラホラという、ちょっと寂れた感じの商店街でした。
震災後の世紀末の頃、神戸高速西元町駅の地下通路につながる「6 TOWN 飲食街」のなかに、「リ・フォープ」というギャラリー風の事務所が登場しました。
リ・フォープ(代表:宮崎みよし)は、この極小規模かつ昭和30年代を彷彿とさせる地下通路を使った芸術的表現の《場》を多くの人々に鑑賞してもらうという、レトロ空間の先駆的芸術空間への変貌を通じて、元町商店街西端界隈の活性化および空間へのチャレンジによる芸術家のエネルギーの再生を目指すことを目的としていました。
宮崎みよしさんは一見普通のオバサン風ですが、その人脈は現代芸術の有名アーチストから神戸の文化人、政治家、大学教授、企業家、NPO関係者、建築家や都市計画コンサルタント、マスコミ関係などから地元の商店街のオッチャン・オバチャンに至るまで、広く、深く、根を張っている人です。
「アート」をキーワードに街の活性化やにぎわいづくりをめざしていく、それも大きな方針や目標に向かって突き進んでいくのではなく、なんかおもしろそうやなあーっていうような、スローでルーズな関わり方がリ・フォープの特徴なのかも知れず、その活動を報告したくなりました。
オジャマ虫
リ・フォープの活動を報告する前に、代表の宮崎みよしさんが地域に関わる基本的な考え方を示しているらしい、メールマガジン「リ・フォープおもしろ草紙」から引用してみます(一部、安田省略あり)。
この言葉がどこまで本音なのかわかりませんが、少なくとも従来の行政や都市計画プランナーなどの正面を向いたというか、正攻法な関わり方ではなく、側面支援という感じの、「アート」でも街が変わる可能性があるかも知れないという、ある意味、社会実験的な関わり方をめざしているような気がします。
しかし、しかしなあーっていう感じがしていて、正直に言ってこれで食えていけるのかなあーっていうのが私の印象で、宮崎さんは「それを言ったらアカン!」って言うのですけど。
私だって大儲けしようと言っているのではなく、ただただ、ただただ普通に暮らしていけるペイを望んでいるだけなのですけど……。