都市観光の新しい形〜「まち」を育てる
楽町楽家
学芸出版社 前田裕資
2007楽町楽家イベント概要 |
オープンハウスや作品展など多彩な催しが行なわれるが、特に京町家の豊かな空間を生かした、落語や京舞、狂言、コンサート、体験教室、お食事会などは予約で満員になる盛況ぶりだ。
また今年は参加した京町家の空間の特徴を生かして、町家自体の良さを再確認できる作品の展示をめざしたアートイベント「ひらめい展」も開催された。
若いアーティストと町家空間のコラボレーションは、京都ならではの創造の芽を感じさせる試みであった。
また、再生店舗こそ増えたものの、住まいとしての再生、文化の再生には、まだまだ道半ばである。
楽町楽家は、そんななかで、空間としても、文化としても、真正面から再生に取り組んでいる町家が参加し、町家の豊かな可能性を発信し広げていこうとしている。
だから市民向けだが、ホームページ等の情報も充実しており、誰でも参加できる。京都を訪れる人にも楽しいイベントだ。
参加している町家のなかには作事組の手で再生されたものも多い。
楽町楽家も「一軒でも多くの町家が再生されることを願って」「一人でも多くの町家の再生を願う人が増えることを信じて」行なわれている。