岸和田・城下町、歴史と暮らし
本町のまちづくりを考える会 小泉修一
私たちの町は紀州街道という古い道の両側に位置しています。南北580m、東西が85mほどの小さなエリアであります。
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紀州街道をだんじりが曳行している様子です。この街道沿いには瓦屋根のある町並みが残っていて、ここをだんじりが走る姿は、鳥肌の立つような本当に素晴らしい光景です。紀州街道を通るだんじりは減ってきたのですが、その姿は本当に醍醐味のあるものです。
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毎年さくらが満開の頃に、にぎわい市というものを開催しております。平成10年から初めました。 素人の手作りの店が100店舗くらい出て活況を呈しています。当日は岸和田のいろいろな場所でイベントが行われていますが、特ににぎわい市にはたくさんの方が来ていると思います。定例化して大きなイベントになってきて、町の祭礼団体や町会の色んな団体が一致協力して、お客さんと共に楽しんでいます。手作りのイベントなので予算も50万円程度でやっています。
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にぎわい市の前夜祭として、夢灯路をやっています。ここ3、4年ほどのイベントなので、まだ定着しているとはいえませんが、徐々に認知されてきていると思います。
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昨年、古い写真をみなさんに持ち寄っていただいて、まちなみ写真展を行いました。大正末期から昭和初期の写真を展示しました。また市の環境整備の一環で、打ち水イベントに協力させていただきました。
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江戸の末期につくられた家を再生したものです。個人所有の建物ですが、絵画の展示会などのイベントなども行わせてもらっています。
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先ほどの再生した町家の中の様子です。ギャラリーやコンサートなどを行ったりして、光輪庵という名称で皆様に親しんでもらっています。
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これは電気屋さんの建物を、町並みにそぐわないということで修景した例です。これにより周囲の景観にマッチしました。お金がかかったかもしれませんが、店主も古い町を守っていくことに熱心で、協力してくださいました。
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これも電気屋さんと同様に、モルタル3階建ての商店をお城のような和風デザインにしていただいた例です。その隣も同様に作り替えました。贅沢なやり方で、私たちもびっくりしました。
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板塀プロジェクトチームというものを立ち上げて、町として気になるものだったトタン張りのガレージの塀に、板塀を貼っていきました。会員の皆様方の奉仕作業ですが、ほとんど専門家の人がやったのと同じ仕上がりになっています。現在2箇所ですが、今後数箇所進めていきたいと思っています。きれいになって、みなさんの意識も変わってきていると思います。
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手作りの案内板作成も進めています。由緒あるお家の説明版に、だんじりの古い駒を使った案内板を設置しています。現在、案内板の設置数を増やそうと進めているところです。問題としては、土台の駒が雨に濡れて痛んできていることがあります。
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古い家が残っている町並みを何とか残していきたいと思って頑張っています。最近、テレビ東京の「懐かしい風景が残る街」ランキングで、岸和田が全国で68位にランキングされていて本当にうれしく思いました。これも先祖が残してくれたこの町をなんとか維持していこうという気持ちが通じたのだと思います。 ただ今後、まちをどうするのかという問題もあります。現在発展しているところは、岸和田駅周辺とベイ・サイド・モールなどの臨海部が中心になっています。しかし、それらと共に城下町は岸和田の顔としてアピールできる場所になると思っています。新しい町と古い町の両輪で、歩いて楽しめる町としてやっていければと考えています。
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