奥さんが北浜に働きに行ったら旦那さんはさぞ心配だろうとか、 一人一人が自立するために家族の崩壊も起きるかもしれない。
そういうような覚悟をしてから都市に住むのだろうかということ。
そんなにしんどいことかしら、 改めて覚悟覚悟というほどのことだったかしらと思います。
もっと気楽に都市と関われたら良いと思います。
入り口としてはもっと気軽に生活の中から都市を楽しめて都市の良さも味わえて、 それで、 何よりも都市に住むことがありがたいと思える人たちが街に住むことによって少しずつ生活者になり日常者になり変わっていくことによって街の良さを作れる人になっていくんだろうとに考えています。
小浦さん
もう少し気楽にということですか。
多分それは高口さんも犬も、 それから木も浮浪者も同じように住んでいるということを日常とすることが、 多分一番気楽ということじゃないかと思います。
いろいろな意見がこのシンポジウムの中で語られてきたと思います。
都市に住むということ、 あるいは住み合うということ、 住み合うことの中で生まれる楽しさや怪しさみたいなものが何であるかを、 皆さんの中でもう一度考えていただきたいと思います。
おそらくここには、 住み手ということであると同時に、 つくり手という立場であったり、 あるいは都市について何らかを担っているような人たちがたくさんおられると思いますので、 そういったつくり手側の立場の人、 あるいはそこで街を管理し、 あるいは守ってゆくようなこと携わっておられる方々に対して、 一言ずつ都市に住むことの楽しさ怪しさについてお話ししていただいて、 終わりにしたいと思います。