参加型都市環境デザインをさぐる
左三角
前に 上三角目次へ 三角印次へ

SessionC2 参加型デザインの実験(ワークショップ)

1。 公園づくり

(ランドデザイン) 中村伸之

というのが、 公園づくりに関わってきた私たちの問題意識で、 実際の市街地を対象にしてそれを話し合いながら、 一つの回答(計画案)を導き出すのが今回のねらいです。

改行マークワークショップでは、 六甲道駅北地区(約16.1ha)の中の公園を対象にする予定です。

画像na01
付近には八幡神社の緑豊かな杜がある
改行マーク本地区は、 神戸市の東副都心として位置づけられる六甲道周辺地区の一部で、 JR六甲道駅の北側に接し、 震災前は商店街や市場などが立地した利便性の高い地域でした。

改行マークしかし、 狭小住宅の密集地であり、 住宅が老朽化していたり、 道路が狭かったりしたために1995年の兵庫県南部地震により大きな被害を受けました。

改行マーク今この地区で進められている区画整理事業は、 道路・公園などの公共施設を一体的に整備し、 震災からの早期復興と、 安全で快適な副都心にふさわしい市街地の整備を目指すものです。

改行マークそして、 その中に計画されている六甲道北公園(約0.8ha)を対象にワークショップをしようと考えています。

改行マーク以下は、 私が考える公園づくりのポイントです。

(1)自然のネットワーク
 →山・川・海と続く地域の自然環境の連続のなかで、 公園や地区の緑が果たす生態系での役割を考える
(2)歴史・文化を受け継ぐ
 →まちの始まりから、 震災後の復興までの身近な歴史、 そこに根ざした文化を継承する公園づくり
(3)市街地と連続し一体化する景観
 →公園が周辺の町並みにとけ込み、 一体感を持つような公園づくりとまちづくり
(4)様々なニーズを満たす
 →防災性、 コミュニティ活動、 遊びと安らぎ、 地区の顔づくりなど様々なニーズに対応した公園づくり
(5)不易と流行
 →その時々のニーズを満たし変化してゆく面と、 都市の歴史を刻む環境資産として不変である面を合わせ持つ公園づくり
(6)生命感のある場→ 多彩な自然や活発な人々の行為が展開する、 いきいきとした生命感のある場づくり

改行マーク以上の点をすべて議論つもりはありません。 また、 当日参加者のみなさんから新鮮な意見が出て、 大いに迷走するのも楽しいではないかと考えております。

(なお、 当ワークショップは、 まちづくり研究の一つとして行われるもので、 ただちに現実の事業に結びつけることは意図しておりません。 )

左三角前に 上三角目次へ 三角印次へ


このページへのご意見は前田裕資

(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai

JUDIホームページへ

学芸出版社ホームページへ