神戸市東灘区の岡本駅南地区(以下「岡本地区」という)をとりあげます。
こうした現状に対応するために、 地元の住民組織である「美しい街岡本協議会」が昭和57年に発足しました。 以来今日まで、 「まちづくり協定」(S.63)、 「地区計画」(H.1)、 「都市景観形成地域」(H.2)をもとに、 セットバック、 高さ制限、 用途制限、 商店街美装化など、 住民・商業者主導による、 規制誘導・修復・積み上げ型のまちづくりが進められてきました。
これに対して、 今回のワークショップは、 外部=利用者の視点が中心になります。
◆外からみた“岡本らしさ”とは何か。
こうした内容について、 これまでの取り組みや現状をふまえて、 参加者でワイワイ・ガヤガヤと考えてみたいと思います。
当日は地元の方も参加していただける予定ですので、 成果を地元にお渡しするとともに、 地元の方からコメントをいただければ、 と思っています。
岡本をよく知らない方、 ワークショップを経験したことのない方も、 もちろん大歓迎です。
SessionC2 参加型デザインの実験(ワークショップ)
2。 まちづくり
(アーバンスタディ研究所) 森川稔
岡本地区
岡本地区は阪急岡本駅とJR摂津本山駅との間に広がる面積およそ10haの地区です。 東西方向に走る幅員22mの山手幹線を除くと、 幅員の狭い道路が複雑に走り、 その沿道に商業施設や住宅がはりつく、 住と商の混在地区です。
住民主導のまちづくり
岡本地区は、 生活基盤施設が未整備のままで、 街が急激に変化し、狭小な道路、 住と商の混在、 屋外広告物の氾濫などが目につくようになりました。
写真1 フェスティバル通り
写真2 阪急岡本駅前
図1 岡本地区の範囲(出典:岡本駅南地区景観ガイドライン)
岡本をとらえるキーワード
岡本を特徴づけることばとして、 たとえば次のようなものがあげられます。
○六甲山麓の緩やかな南斜面
○阪神間の良好な住宅地
○交通利便性
○東灘区の生活都心
○GARDEN TOWN
○KOBE OKAMOTO
○住宅と店舗の共存・調和
○岡本の文化…・文教都市(周辺に大学が3つ立地)
・谷崎潤一郎
・梅林
・だんじり
○若者向きのおしゃれな店舗
○5つのストリート
・キャンパス通り
・岡本坂
・フェスティバル通り
・山手幹線
・JR通り
○石畳の街
○市営自転車駐輪場
○ガーデンパーキング
○CGF作戦(クリーン・グリーン・フラワー)
○第2期まちづくり構想の提案
「うるおいと調和のある美しい街」
ワークショップのねらい
岡本地区ではこれまで、 住民が定めたルールに基づいて、 住環境を整え地区の魅力を高めるまちづくりが進められてきました。 そこでの取り組みは、 いわば内部からの視点を中心にした取り組みといえます。
◆今後求められる“岡本づくり”は何か。
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