行政のスタンスは、 やる気のある住民、 グループ、 地区に様々な支援をするということに徹している。 高齢化、 過疎化が急激に進みつつあり、 早急な効果を得るためには、 住民すべてを公平に支援するのは、 時間を要する。 どこかが事業に成功すれば、 無関心な人も後についてきてもらえるだろう。 という考えに沿って行政担当者が精力的に取り組んでいる。
シェラプラン 河本一行
地域活性化グループと行政のコラボレーション
南勢町の地域おこし
三重県南勢町●伊勢志摩・南勢町
三重県の伊勢志摩地域に属する南勢町は人口11,000人の漁業を中心とする町である。 しかし、 昭和40年頃から急激な人口減少や、 基幹産業の不振が続いており、 町では打開策の一つとして、 広域から人々を集客する交流人口の増加に重点をおいた住民参加型の地域おこしを展開している。
●地域おこしの取り組み成果
南勢町ではこの15年間に9つの地域活性化グループが生まれ、 活動している。 その経緯は、 当初は住民による遊びや同好会的な集まりから出発したものが殆どである。 今では、 地域の祭りやトライアスロン等のイベントの開催、 行政の支援による地域おこし等にとって欠かせないグループになりつつある。
●コンサルタントとして
活動のフェイズ |
コンサルタントの役割は、 住民のやる気をおこすきっかけづくり、 第3者としての客観的な判断、 地元の人が気づかない資源の発掘・組合せ・創出、 他地区の情報、 法規制や事業メニューの紹介、 等が主なものになろう。
以下に、 南勢町の住民と行政による地域おこしの例を紹介する。
町外から訪れた300人の家族、 グループが桜の苗を植え、 自分たちの名札をつける |
堤防の壁面をキャンパスに、 子供たちが自由に描く |