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基調講演

共生の論理と都市

滋賀県立大学 日高敏隆

 
 
 

 「共生」ということばは近ごろきわめてよく使われている。 環境建築や都市計画は、 すべて自然ないし環境と人間の共生をキーワードに掲げているように思う。 しかし、 自然界の実態を見ると、 「共生」とはいかなることなのかよくわからなくなってくる。 そのような視点に立って、 「共生の論理」というものを考えなおしてみたい。

2000年10月6日記

 
 
 
 
日高 敏隆(ヒダカ、 トシタカ)

滋賀県立大学学長、 京都大学名誉教授、 理学博士。

1927年2月26日生、 1952年東京大学理学部動物学科卒、 1959年東京農工大学講師、 助教授、 教授を経て、 1975年より京都大学理学部教授。 1988年より理学部長。 この間約1年間フランスに留学。 73〜74年日本昆虫学会会長。 83年に発足した日本動物行動学会の生みの親で、 日本の動物行動学(エソロジー)の権威。 91年国際動物行動学会議組織委員長をつとめる。 93年京都大学退官、 95年滋賀県立大学の学長に就任。

専攻分野:動物行動学(エソロジー)、 日本動物行動学会(会長)、 日本動物学会、 日本応用動物昆虫学会、 日本昆虫学会、 日本アフリカ学会、 日本ホタルの会(会長)。

受賞歴、 毎日出版文化賞(1976年)『チョウはなぜ飛ぶか』、 児童福祉文化賞(出版物部門、 1976年)、 南方熊楠賞(自然科学の部、 第10回、 2000年)。

主な著書
『犬のことば』(青土社、1999)、 『ぼくにとっての学校―教育という幻想』日高敏隆著、講談社、1999)、 『チョウはなぜ飛ぶか』(新版、岩波書店、1998)、 『プログラムとしての老い』(講談社、1997)、 『動人物、 動物の中に人間がいる』(講談社、1997)、 『人間についての寓話』(平凡社、1994)、 『ネコたちをめぐる世界』(小学館、1993)、 『大学は何をするところか』(平凡社、1993)、 『昆虫という世界―昆虫学入門』(朝日新聞社、1992)、 『動物たちの戦略―現代動物行動学入門』(読売新聞社、1992)、 『ネズミが地球を征服する?』(筑摩書房、1992)、 『人間についての寓話』(思索社、1991)、 『利己としての死』(弘文堂、1989)、 『動物という文化』(講談社、1988)、 『動物はなぜ動物になったか』(玉川大学出版部、1976)

主な訳書
『ソロモンの指環―動物行動学入門』(コンラート・ローレンツ著、日高敏隆訳、早川書房 1998)、 『裸のサル―動物学的人間像』(デズモント・モリス著、日高敏隆訳、改版、角川書店、1999)、 『利己的な遺伝子』(リチャード・ドーキンス著、日高敏隆、岸由二、羽田節子、垂水雄二訳、紀伊国屋書店、1991)

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