「地球環境保全、環境共生」は、環境や文化をも含めた都市のアメニティをデザインしなければならない我々が、正面から取り組まなければならない課題である。
すでに我々の分野からビオトープや屋上緑化といった技法の提案・実践、あるいは建設省や環境庁のモデル事業等が提案されている。環境共生のシステムとして、具体的な形が徐々にできつつあるものの、散発的/断片的なイメージが、市民の間で一人歩きしそうな気配も感じられる。
都市環境デザインの専門家として、この事態をどう受け止めるべきなのだろうか。
我々は環境共生デザインがアメニティを高めるものでなければ、広範な支持を得続けることはできないと考える。求められるのは人々の価値観の変化を的確に捉えた都市環境デザインであるに違いない。
では、どういう場所で、どういう条件のもとに何をすべきなのか。
そこで20世紀最後のJUDI関西フォーラムでは、「地球環境保護・環境共生」という課題を徹底して都市デザインの問題として取り上げたい。要素・技術を並べ立てるのではなく、たとえおぼろげなりとも目標とすべき総体的都市像を明らかにし、そこに的確に位置づけられた環境デザイン実践の糸口を浮かび上がらせ、21世紀の都市デザインの方向をさぐる活発な議論を期待する。
山崎正史
会員による事例集 フォーラムに向けて主に会員が投稿した環境共生型都市デザインについての実践例、提案、論考です。 |
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