都市環境デザインを目指す若者集まれ
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映画とまちづくり

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写真39 ウォータールーブリッジ(ロンドン/イギリス)
改行マークここからは映画に関連したまちづくりの話です。 写真39は、 映画「哀愁」(原題は「ウォータールーブリッジ」)の舞台になったロンドンのウォータールーブリッジです。 映画では旧橋の石造りアーチですが、 これは新しくなったPCコンクリートの橋です。

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写真40 ウォータールーブリッジ(取付高架橋下の映像博物館(MOMI))
ウォータールーは、 欧州大陸に渡る鉄道のターミナルがあり、 そのため映画の出会いや別れの舞台になりました。 取付高架橋の下に、 映像博物館(MOMI)があります。

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写真41 タイル小路(尾道市/広島県)
改行マーク写真41は尾道のタイル小路ですが、 大林宣彦監督の映画「時をかける少女」の舞台になったということで、 このようにタイルを埋め込んだだけの小道にも、 たくさんの観光客がきています。 尾道市全体では、 人口の20倍、 200万人もの観光客が毎年来ています。

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写真42 オデオン座(脇町/徳島県)
改行マーク写真42は徳島県の脇町です。 「虹をつかむ男」という映画のロケを契機に、 昭和の初めに出来た脇町劇場(映画ではオデオン座)の取り壊し計画が中止され、 名前も映画と同じオデオン座に変え、 町の文化財になりました。

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写真43 幾寅駅(南富良野町/北海道 )
改行マーク写真43はつい最近の高倉健の映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台になった北海道の南富良野町の幾寅駅です。 朝のNHKの連続テレビ小説「すずらん」の舞台となった沼田町の恵比島駅と組み合わせて、 新しい鉄道駅を周る観光コースが最近できました。

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写真44 幾寅駅の列車の到着
改行マーク写真44は映画のシーンを思い起こさせますが、 この様なシーンを自分も追体験したいという思いにこたえていくのが、 映画を生かしたまちづくりのエッセンスだと思います。

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写真45 天神橋筋商店街(大阪市)
改行マーク写真45は映画「大阪物語」の舞台になった、 日本で一番長い天神橋筋商店街です。 この映画では、 ほかにも通天閣、 黒門市場、 法善寺横丁などが描かれ、 大阪の町そのものも主人公の一人といえます。 これまで大阪を舞台にした映画は「ブラックレイン」などを含め100本以上あります。

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写真46 稲畑勝太郎像(大阪商工会議所/大阪市)
改行マーク大阪は、 明治30年に日本で最初に映画興行のされた都市です。 その時、 フランスから映画を持って帰ってきたのが、 この稲畑勝太郎さんという後の第10代の大阪商工会議所の会頭でした。

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写真47 南街会館(難波駅前/大阪市)
改行マークその時の映画の興行場所が、 この南街会館で当時の南地演舞場です。 今、 大阪では映画を中心とするテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の建設が進んでいますが、 大阪のこのような長い映画の歴史を生かして、 多くの人が集まる集客都市づくりを進めたいと考えています。


一本の木がつくる風景

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写真48 美瑛町(北海道)
改行マーク写真48は北海道の美瑛町です。 もともと山であった所を切り開いて丘にして、 ジャガイモなどをつくる畑にしたわけです。 こういう広大な土地に、 一本の木を残すことで優れたデザイン効果をもたらします。

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写真49 太田川(広島市)
改行マーク写真49は広島市の太田川です。 さきほどの美瑛町は、 人口1万人強ですが、 広島は百万都市です。 それでも一本の木が空間をデザインする力は素晴らしいです。 また、 川を石積み護岸にすると、 藻がついてプランクトンが発生し、 プランクトンを食べに魚が来る、 また魚を食べに鳥がやってきて自然の生態系がよみがえります。 これは司馬遼太郎さんの言葉ですが…。 こういう水と緑の豊かな景観は、 大阪でもどんどん増えてきていますのでぜひ一度散策してみてください。

改行マーク私が担当したり、 見てきたなかで、 非常に印象に残ったのは、 だいたい以上です。 ありがとうございました。

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