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写真22はスウェーデンのイエテボリという都市です。 日本は視覚障害者誘導ブロックの整備が発達した国で、 おそらくは世界で一番ではないでしょうか。 ヨーロッパではあまり見かけず、 そのかわり歩道の舗装の素材や色を変えることで誘導しています。 写真はリーディングラインと呼んでいます。
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写真23は、 ストックホルムの南地区にあるバス停ですが、 これも素材と色のコントラストで車道との境界を示しています。
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写真24もバス停です。 ここには視覚障害者誘導ブロックとあわせて、 素材と色でコントラストをつけています。
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写真25は私の好きな写真ですが、 スウェーデンのハルムスタッドという都市にあるバス停です。 普通のバスの入り口は道路より高いため、 バスと道路の高さを合わすのにどうするかというと、 バスの入り口を下げるかバス停を上げるかしかないわけです。 これはバス停を上げている例で、 53センチの高さのバス停をつくりました。
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バスからバス停にむかっては、 動く板をブリッジのように出して繋ぐようにしており、 車椅子でも平行移動でバスに乗れるようにしています。
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そうこうしているうちに、 だんだんバスの入り口の高さを下げたローフロア(低床式)のバスが開発されてきました。 写真27のバスは、 ローフロアーで、 さらに停車時には床が下がる装置(ニーリング)もついています。
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写真28は「スペシャル・トランスポート・サービス」という、 ドア・ツー・ドアの送迎サービスで、 歩くのが困難な高齢者などが資格を得てサービスを受けることが出来ます。
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ショップモビリティは、 イギリスの商業地で普及しており、 電動スクーターや車椅子などを貸し出し、 道路や建物の段差をなくし、 また必要に応じてボランティアがエスコートし、 高齢者が自由に街で買い物が出来るシステムです。 写真29は道路を上げている例です。
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道路を上げたり、 建物の入り口を下げて段差をなくし、 また建物の入り口も広くし、 フラットで楽に建物に出入りできるようにします。
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そうすると、 こういう電動スクーターの方でも店に自由に出入りできるようになり、 店の方の売り上げの増加にもなるわけです。 電動スクーターは、 企業の寄付で購入しており、 寄付をした企業の名前が入っています。
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駐車場やショッピングセンターにはエレベーターがあり、 電動スクーターで使えます。
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これは屋上の駐車場で、 電動スクーターから車に乗り換えられます。
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写真34では電動スクーターが乗り捨てられ、 横の管理事務所で保管しています。 この仕組みは、 自治体が中心となり、 企業や市民の協力で運営し、 高齢者のモビリティの確保と地域経済の活性化を図るものです。 参考図書:『タウンモビリティとにぎわいまちづくり』。
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写真35は地下鉄の駅の前の高齢者住宅です。 高層部が一般住宅で、 低層部が高齢者住宅で、 再開発で地下鉄とこのような住宅を整備しています。
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高齢者住宅の中庭ですが、 この地下に地下鉄が走っています。
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食堂は暖色系の色を使っています。 また、 周辺の在宅の高齢者に給食のサービスもしています。
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これはある高齢者の居室ですが、 家具などはできるだけ今まで使っていたものを持ち込んで、 継続性を尊重しています。
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