都市環境デザインセミナー 2000年第3回記録都市環境デザインを目指す若者集まれ学生(土木、建築、造園、環境)や卒業したての人たちなど、これからの都市環境デザインを担う人たちに、土木、建築、ランドスケープ、都市計画のそれぞれの立場で、「どんな仕事があり、その仕事を通してどんな夢を描いてきたか」を伝えたいと思い企画しました。
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アートとハートのまちづくり大阪市都市計画課 真田幸直 |
風土と建築アーキトラスト上杉建築事務所 上杉秀隆 |
私のランドスケープの計画・設計の実践について株式会社ウィン 稲田純一 |
まちづくりと都市環境デザインアルパック計画部長 堀口浩司 |
質疑応答 |
本セミナーをはじめ、97年より続けてきた若者向けのセミナーがきっかけとなって、「都市環境デザインの仕事」という本をつくりました。 誰でも、自分が見ている風景を、誰かに見せたい、誰かと一緒に見たいと思うことがあるはずだ。隣にその人がいれば、とっさにそれを指差して見ることをうながしたり、そばにいなければ、言葉で説明することもあれば、絵に描き、写真に撮り、あるいは図面を引いて伝えようとするだろう。面白いのは、それが「伝わった」と感じる瞬間、もう一つの異なる風景が生まれることだ。それは共有された風景とでも呼ぶことができるものである。 本書も、いわば、そういう試みの一つとして生まれたものだ。つまり、都市環境デザインに関心をもつ人たちに、都市環境デザインの世界を伝え、それを共有したいという表現の、三十六人の試みである。 現実の仕事としての都市環境デザインは、専門分野は勿論、働くうえで所属する仕事場、あるいは立場などによって、関わり方は多様である。そのうえ、分野をまたいだ協働の関係を築くことが欠かせない。 本書に示した都市環境デザインの「仕事」の世界が、都市の維持や形成に携わろうとする「君たち」に共有されることによって、もう一つの新たな可能性をもった世界として開花することを期待している。 『都市環境デザインの仕事』編集委員会 |