我々はまちづくりの「仲人」になろう |
鳴海:
みなさんありがとうございました。 今のお三方のご意見は、 これからの作業を進めていく上で重要な示唆を含んでいると思います。 特に最後の有光さんの話はとても分かりやすかったし、 どこを攻めるべきかは、 これから戦略的に考えていけばいいと思います。
船場に土地を持っているのに、 今は活用する気のない人が多いのは事実のようです。 「売るのは先祖に申し訳ないし、 駐車場にしておこう」というやり方です。 まさに有光さんがおっしゃった「保身」のあり方ですが、 そういう人が集まって不活性になっていくのは、 都市にとっては危ない状態です。 ですから、 保身ではなく志の高い土地の使い方を提案したり、 一緒に活性化できる人を組み合わせる「仲人」のような役割が重要だと思います。 これを現在のディベロッパーが直接やるのは無理があると思いますので、 まちづくり協議会やBIDなどいくつかの方法を考えながら、 この研究を次のステップに進めたいと考えています。
「行ってみたい船場」を目指して、 みなさんがそれぞれの研究をしてきたわけですが、 実際にまちづくりが動き出すと儲かる立場の人ばかりですから、 どう整理していくかという問題も一方ではあります。 ともあれ、 進めていかねばならないということは、 今日の報告でお分かりいただけたと思います。 長時間のセミナーになりましたが、 みなさんご参加ありがとうございました。
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