都市再生の都市デザイン
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空間形成と景観のつながりが
当たり前にできるためには

 

井口

 今日のお話は空間構成から景観形成へ移る2段階の内容でしたが、 私自身の仕事を振り返ると、 私の主軸は空間構成にあり、 運が良ければ景観形成の仕事も出来たという感じでした。 ただ体験から言えば、 空間構成から景観形成、 つまり建築やランドスケープの設計へのバトンタッチがとても難しく、 なかなか思うようにできませんでした。 空間構成を頑張ってしっかり作っても、 景観形成のところでめちゃくちゃになって、 「やらなきゃ良かった」と思うことが結構多かったのです。

 今日の加藤さんのお話を聞くと、 その辺を実に見事にやっておられるようで、 多分大変な苦労をされたんじゃないかと思いました。 さらに、 僕が出来なくてなぜ加藤さんが出来たんだろうと考えると、 力の差もあるとは思うのですが、 それに加えて粘りや仕事への思い入れの差もあったのかと思います。 それが僕には足りなかったのかと反省もさせられました。

 今、 僕は六甲道駅南の再開発で、 仲間達と空間構成段階から景観形成につないでいけるよう話し合いの場をつくっています。 景観形成が個々人が力こぶを入れなくても、 もっと自然につながっていけるような方法がないものかと考えているところです。 そのためには加藤さんが帯広でされたように、 空間構成を考えた人も建築設計の時に発言できるような仕組みが必要なんだと思いました。

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