4 チェンマイに見つけた天使  斎藤治夫

ここに住む人々の穏やかで暖かく包み込まれる笑顔を忘れられない

 バンコクーピサノロークースコタイーチェンマイへ南から北へ上がるにしたがって人々の顔や性格が穏やかに感じられる。首都バンコクにおける人々は私にはとてもうるさく感じられ、よく言えばエネルギシュな興奮させられる人々です。街が大都会で人口の約半分が集中しているから当然なのかもしれない。とても穏やかになんか暮らせないんだろう(水上生活者は除く)やっぱり都会は日本と同じで、疲れます。
 チェンマイに着いてホテルのロビーの横で家族3人の民族演奏を聞きました。あまり上手ではないように思うが、美しい音色に綺麗な女性にうっとりしながら聞きました。
 夜は古典舞踊を見ながらの食事で、いままでの食事に比べてぜんぜんパンチ(辛さ)が足らなく別に香辛料を加える。(みんな辛さになれ、辛くなければ美味しく感じられない。)
 私たちの食事の場所は舞台に近くとてもよく見えるところで、舞台の大きさは10平米ぐらいで少女たちが8人で左右に分かれ踊り、舞台の後ろで伴奏が行われ、立ち代り伝統的な踊りを見せてくれる。少女たちの目はやさしく、口元は微笑み、手はしなやかに。足首は細く、あまり身長は高くなく、なんか観ている人々をとても幸せにいてくれる。(私だけか?)民族衣装もかわいく、微笑の国タイをここに見つけました。
 次の日市内でマッサージ。チェンマイの女性に惚れてしまった私は、市内の町を歩き捜し昨日あった少女は何処に!
 歩き疲れた私は、諦めていたら目の前にいたのです。迷わず店に(ちゃんとしたマッサージです。?)入り疲れた足をお願いする。丹念にとても丁寧にマッサージをしてもらいました。微笑みを絶えささず美しい少女との一時間はあっという間でした。店をでてゆっくりと人々を見ながらホテルへ戻りました。
 タイには初めてきましたが、私を懐かしく暖かく心を静めさせてくれる。初日に出会った水上生活者の生き生きした表情、そして穏やかさの中の強い意志は、豊かさとは物質的なものではないよ!と訴える。ピサノロークでの筏に住む人々を見ていて洪水等の災害を考えれば???どうしてここにコダワルのか分からない。しかしここで暮らすことが彼らにとって自然なのだろう。
 チェンマイで買った木彫りは私に安らぎを与え、心を落ち着かせてくれる。
 ヨーロッパにない精神の安らぎを与えてくれる。
チャオプライ川からノイ運河へ入る水門で私たちの船の横を気持ちよさそうに泳いでいる少年。川の水は土と同じ色で茶褐色です。交通の要である川は生活の一部です。
ピサノローク
筏によるまさしく水上生活者たちです。洪水で流されないように岸に繋いでいる。テレビのアンテナが見られる。
チェンマイに見つけた天使
チェンマイで見つけた木彫りの仏像 とても美しい女性です。心が落ち着きます。


左三角前に 上三角目次へ 三角印次へ


このページへのご意見はJUDI

(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai

JUDIホームページへ
学芸出版社ホームページへ