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そぶら・貝塚ほの字の里

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林改施設「ほの字の里」
 貝塚市にあった小学校跡地に計画された林業構造改善事業です。 小学校の建物をリニューアルして、 家族連れで来られるような林間宿泊施設を作れないだろうかという企画でコンペが行われ、 私達の事務所が担当することになりました。

 この施設は2000年にオープンし、 当初は年間4万人の来場を見込んでいたのですが、 初年度はそれを上回る12万人が利用してくれました。

 もともとは宿泊施設のみに予算が出るはずだったのですが、 今時それだけで人が来るわけがないと思ったので、 僕は温泉を掘ることを提案したんです。 近くには奥水間温泉があり、 ここでも絶対出ることを確信していたので、 市長を説得しました。 ボーリングしてみたところ、 おかげで400m未満で温泉が出てきました。 これが集客の要因となりました。

 ここは阪和道路の貝塚インターを降りて北の方向に行けば迷わず行けるところなので、 ぜひみなさんも行ってみてください。 のんびりできるはずです。

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ほの字の里、 宿泊施設「ほの字の館」
 元体育館は、 屋根が以前オレンジ色だったのですが、 環境にそぐわないので塗り替えて利用しています。

 温泉も含め、 この施設全体を「ほの字の里」と呼んでいますが、 このネーミングも僕らの事務所で議論しながら決めました。 「ほのぼのほっこりほの字の里」と言うのですが、 これも何もしなければ「貝塚森林観光センター」という硬い名前になるところでした。 「ほの字の里」を提案したら、 みなさんスムーズに受け入れてくれて、 施設名も「ほの字の館」「元気の館」「湯の館」となっています。

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ほの字の里、 「ほの字の館」フロント部分
 地元の木材をふんだんに使った建物です。 まあ、 林業構造改善事業ですからそうしないと怒られてしまうのですが。

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ほの字の里、 妻面
 妻面にもガラスをたくさん使って、 木造の架構や構造やよく見えるようにしました。 半層を上がって宿泊コーナーに行ったり、 半層下がって木工室に行けるようになっています。

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ほの字の里、 レストラン
 レストランのインテリアデザインも手がけました。 あまり予算がないので、 照明器具をポイントにしてみました。 5種類の木をスライスして、 照明のアクリルに巻いたのですが、 そこからもれ出る光の色が木の種類ごとに違っていて面白いんです。 ちょっと凝ってみました。 あとは、 あまり凝らないでインテリアをまとめています。

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ほの字の里、 照明器具
 照明器具には一つ2万7千円かかるんですが、 訪れたお客さんで「これ面白いね」という人が多く、 5、 6千円で売れるように出来ないかと検討中です。 まだ実現は出来ていません。

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ほの字の里、 温泉
 温泉としては「杉の湯」と「檜の湯」の2種類あります。 30人ぐらい入れるものを考えたんですが、 予想以上に人が来たため脱衣場が足りなくなったこともありました。 今はやっと落ち着いてきたようです。 集客の規模を決めるのは難しいですね。

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ほの字の里、 露天風呂
 露天風呂と内風呂の間にはスリットを入れて、 水が内と外でつながるようになっています。

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貝塚市・蕎原町会館、 村の集会所
 これは林業構造改善事業とは関係ない話なのですが、 「ほの字の里」をやっているうち、 村の集会所も建て替えてくれないかという話が来ました。 集会所敷地にはゲートボール場も付いています。

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貝塚市・蕎原町会館、 ゲートボール場から集会所を見る
 以前は何の変哲もない2階建ての四角いハコの建物でした。 その隣にはお寺があり、 どちらも人がよく集まる場所でしたので、 この建て替えに伴って動線を一体化しました。 お寺と集会所が一体となるような構成の動線にしています。

 また今度の建物の2階にはブリッジを付けています。 このゲートボール場でよくお祭りも開かれるそうなので、 2階がギャラリーとして利用できるようにしたのです。 ここでもガラスを多用して、 ブナの山が見られるようにしました。 以前は外の景色が見えない建物だったのですが、 今度は外の美しい緑が中に入ってくるような建物にしました。

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貝塚市・蕎原町会館、 入口部分
 トイレは外部(ゲートボール場側)からも内側からも使えるようになっています。

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貝塚市・蕎原町会館、 階段
 階段はトップライトをとって、 明るい雰囲気にしています。

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貝塚市・蕎原町会館、 2階の料理教室
 2階の料理室からは外の緑がよく見える構成になっています。 また、 用途に応じて部屋も3つに分けることができます。

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