応援2都市政策からみた
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世界の都市政策で話題になっていることの一つに「持続可能な都市」がある。 その具体的な方策の一つとしてあげられているのがコンパクトシティだが、 都心居住などにより都市を高密化すると、 地球環境にはやさしいかもしれないが、 生活・仕事環境が悪化するのではないかとの懸念もある。
やはりここは正面から、 生活・仕事環境にもやさしい都心回帰・都心居住をどうすれば実現できるのかに答えなければならない。
言い換えれば、 求められるのは周辺の環境を収奪せず、 持続的に更新してゆける都心居住のハードとは何か?である。
ここに「緑としての建築」という考え方が注目される理由がある。
虫の良い話だが、 ひょっとしたらそうしたことが実現可能かと思わせてくれるのが「緑としての建築」の考え方である。
そういう意味で、 上野氏の問題提起が、 より具体的な提案に繋がることを期待する。
私は緑にも環境にも素人なので難しいことは分からないが、 「周辺環境を収奪しない」ということの指標として、 たとえば「冷房ナシで暮らせる」(注5)は使えないだろうか。
注1)なにも森ビルが壁マンションを推進しているという訳ではない。 彼らは竹中のような経済学者よりはまともである。注2)私は規制緩和による高層高密都市が、 長期的な意味で経済的に有利とも思わないし、 地球環境にやさしいとも思わないが、 ここではあえて触れない。
注3)夏は涼しいと聞くが、 冬は寒すぎるとの話もある。 環境にはやさしいが人間には厳しい!?
注4)超高層では京都の地元建設産業の持続には役立たないだろう。 適度な規模の開発がボチボチ続くのが理想だ。注5)冷房負荷自体はそれほど大きなものではないという話もあるが、 どうも生理的に嫌いなのだ。 誰かが書いていたが、 冷房病はよく聞くが、 暖房病は存在しないのだ。 また電力のピークカットの意味は大きい。