犯罪防止に都市環境デザインはどう貢献できるか
都民が安心して生活できる東京
犯罪の予防と的確な対応により、東京の治安を維持する
【現状と課題】
・ 国際化や情報化など、社会をとりまく状況の変化に伴い、国際組織犯罪やハイテク犯罪の増加、暴走族や少年犯罪の凶悪化など、犯罪が複雑化・凶悪化している。また、侵入盗やひったくりなど身近な犯罪も急増しており、良好 といわれてきた東京の治安にかげりが見えている。
・ ストーカー行為の取締りや、犯罪被害者に対する情報提供・心のケアといった今日的な都民ニーズへの対応が課題となっている。
・ 近所付き合いなど地域のコミュニケーションが希薄になり、地域が持っていた防犯機能が衰退している。
【取組みの方向性】
1 犯罪に対する新たな時代の要請に的確に対応する
○国際組織犯罪やハイテク犯罪対策の充実、隣接県との連携強化などにより、複雑化・凶悪化する犯罪に対応する。
○都民の通報に対する警察の機敏な対応を進め、ストーカー行為などを未然に防止する。
○犯罪被害者支援の取組みを強化する。
2 地域の防犯体制を確立する
○公共施設や集合住宅等の整備において、外部からの見通しを確保するなど防犯に配慮した「安全・安心まちづくり」(注1)を推進する。
○防犯意識の普及啓発等により地域と一体となった防犯体制を確立する。
(注1)「安全・安心まちづくり」:夜間照明の設置や外部からの見通しの確保など、犯罪や交通事故の予防に有効な設計を取り入れて住宅や道路、公園などの整備を行うこと。
(「東京構想2000」(仮称)「中間のまとめ」より)
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