モデルとしての眼前の都市風景
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読者から

 

 

星田さんから

 星田逸郎と申します。
 井口さんの講義と対談をHPの議事録で読ませていただきました。
 たぶん評判が悪かったのではないかと推測してしまいますが、私はこれまでの中で、断然高い興味を持ちました。プリントアウトして赤線を引いて意見を書き入れたくらいです。
 井口さんの論法は自然体でいかれたからか隙だらけの感じがしましたが、その主旨は、JUDIの中にあって画期的だったと感じました。
 先頭の1%の世界と更に上部を形成する(?)異国世界の「参考になる事例」で形成されるだけの「都市環境デザイン」論議は、この35年の間、日本の一般の99%の世界に一体どれだけの影響を与えることができたのか。
 この35年間の99%世界の風景を肯定できないなら、日本のアーキテクト、アカデミズムは一体何の為に存在してきたのかという問いかけだったと思います。
 入口の部分で「美」「様式」「良い」などの言葉の定義があいまいなままの「激論」になったようで、本当に論じられる場所へ行けなかったようですね。
 こういう議題で、「生きられた家」を書いた多木浩二さんや吉本隆明さんの意見を聞いてみたいものだと感じました。
 この議論が続いていけば楽しみです。


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