祭りとコミュニティ
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三田天満神社の秋祭り

 

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三田天満神社
 市街地の中にある神社です。 だいたい神社は村外れにあるものなのですが、 この神社は街の中にあります。 大歳神社や熊野宮など四つの神社がこの地域にはあるのですが、 今はそれが一体化してひとつのお祭りになっています。 大歳神社は、 祭りの中で御旅所の役割を担っています。

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地域図
 お祭りに参加する地区は22あるのですが、 旧市街地の小さな町内はもちろん、 周辺にいくにしたがって大きな集落も取り込まれています。

 お祭りが行われる日は毎年10月の第1日曜日です。 昔から決まった日に行われるお祭りもあるのですが、 最近のお祭りは日曜日に合わせてみんなが出かけやすくしているようです。

 三田天満神社は氏子が千名ほどいます。 それが22地区に分かれていて、 神輿は各地区から2名ずつ出して44人が担ぐことになっています。

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神楽舞
 神輿とは別に地区ごとにいろいろな出し物があります。 これは神楽舞でして、 これを担当しているのは2地区あります。 形もきちんと伝承されていて、 踊りだけでなく笛や太鼓なども祭りの半年前から練習をすることも決まっています。 ただ、 神楽舞に出る人は少なくて、 限られた人しかやらないようです。

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曳き地車
 これは、 地車です。

 これで自分の地区を練り歩いて、 なおかつ走り回ることが見所だそうです。

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布団神輿
 この布団神輿には子供が乗っていて、 乗る子供は男の子だと決められています。 その子供達も祭りの前から練習を始めます。

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子供神輿
 子供神輿はどの地区も新しい神輿です。 子供にお祭りに親しんでもらおうという趣旨で、 どの地区でもつくっています。


祭りの運営実態

 22地区の中の南区と西区の運営について紹介します。

 南区の場合は、 町内会費から氏子費を徴収して神社に納めています。 厳密に言うと町内会費を宗教行事に流用するのはいけないことなんですが、 その辺はおおらかなようです。

 南区には約1100世帯が住んでいるのですが、 氏子はだいたいそのうち380世帯ぐらいだろうということです。 とにかく、 年間300円×380世帯の氏子費が神社に納められているそうです。

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南区における組織と役割
 区長を頂点として、 体育部、 衛生部、 文化部などいろんな部があります。 子供会も青空子供会とあけぼの子供会の二つがあります。 この二つの子供会が子供神輿に参加しています。 この子供会には地域の子供達のほぼ全員が参加しています。 また、 神楽保存会はもともと青年会が発展して出来た有志の会なのですが、 こちらの方は氏子だった人たちで構成されています。

 一方、 5千世帯が居住している西区では自治会にはほぼ全世帯が加入しています。 ところが、 氏子費は土地を持っている150世帯だけが納める事になっています。 祭りの時は氏子の家からは必ず一人が参加することになっていて、 参加できない時は5千円払うという決まりになっています。

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