タウンプランニングを決めていくとき、 サラスティエさんのような専門職の建築家と共に外部の建築家が手伝うというシステムですよね。 そのプロセスの中でコミティがあると言われましたが、 事業の是非の決定権はコミティが持つことになるのですか。 (サラスティエ:そうです。 ポリティカルなコミティです。 )コミティ組織にはどういう人たちが入っているのですか。
サラスティエ:
専門家である建築家も時々入っていますが、 主なメンバーは政治家です。
井口:
日本で言えば都市計画審議会みたいなところですか。 それとも、 議会の中にあるのですか。
サラスティエ:
コミティそのものが議会の小委員会です。 市議会の中には、 都市計画のコミティ以外にもいろんなコミティがあり、 都市計画コミティの決定に対して別のコミティから異議が出てくることもあります。 ケースによってプロフェッショナルだけで構成されるコミティもあります。
井口:
そのコミティの中でサラスティエさんは専門家として説明をする立場にあるわけですね。 フィンランドでは都市計画家は尊敬される立場なんでしょうか。
サラスティエ:
そう思っていますよ。 I hope so!。
司会(前田/学芸出版社):
ではそろそろ時間となりましたので、 今日はこれで終わりにさせて頂きます。 また機会があれば、 サラスティエさんにぜひおこし頂きたいと思います。
サラスティエ:
ありがとうございました。 とても楽しい時間でした。