大阪ミナミの中心を担う宗右衛門町の現状を知っていただくために地元の方々の生の声で直接肌に感じていただきながら進めていくのがいいのでないかと思い、 今日は5人の地元の方に参加していただきました。 宗右衛門町の歴史や今困っていること、 将来のまちづくりをどう思っているかをお話ししていただき、 それに対し専門家の方からコメントをいただきながら、 意見交換を進めていきたいと思います。
この道頓堀界隈は、 先ほど鳴海先生もおっしゃっていたようにJUDIのメンバーの何人かが道頓堀川の遊歩道デザインに関わっています。 その遊歩道は今年の11月頃に完成する予定ですが、 遊歩道が完成すると、 この道頓堀川に面した建物が一変してくることが予測されます。 建物の景観と共にグリコの看板に代表される企業やお店の看板にも変化が見られ現在宗右衛門町で問題なっている風俗がそのまま看板として遊歩道に向かって一斉に出てくるんじゃないかということが懸念されています。
ここ2、 3年だけでも宗右衛門町にはいろんな風俗店が出店しています。 それは道頓堀にも現れており、 そうしたサインが一斉に出てくるんじゃないか、 そうなったとき若い人や女性客が果たしてこの界隈に来てくれるのかという不安を地元の方々はかかえています。 遊歩道が出来るのは嬉しいのですが、 同時に心配の種がふくらむような現状になっています。
そんな街の変化に危機感を持った宗右衛門町商店会では、 7年前からまちづくり活動を始められました。 最初は歩道のカラー舗装化を進めるために力を合わせてきたのですが、 もっと大きな変化を考えたとき、 ここに来て道の舗装という部分で街を考えるのではなく、 宗右衛門町というまちのコンセプトからしっかり考えていかなければいけないという声が次第に大きくなってきました。
本日、 お話いただくのは、 宗右衛門町商店会会長の岡本さん、 元会長で町会長もされている江崎さん、 宗右衛門町おかみさんの会の西村さん、 商店会副会長の池田さん、 商店会事務局長の高見さんです。 とくに池田さんは道頓堀の川沿いにお店があり、 この町の変化を深刻な問題として受け止めている一人です。
遊歩道完成で予想されるこの界隈の問題について
エイライン 横山あおい
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