金澤:
大阪産業大学の金澤です。今日のテーマは「際立たずおさまる美しさか、目立つ破調の美しさか」という内容です。私が最初にお話をさせていただき、その後に井口さんと鳴海先生の3人で議論をさせていただきます。
その後、会場からも議論に参加していただきながら、より本質的な景観の課題について考えていきたい、というのが今回のセミナーの一番大きな趣旨です。
人間は他の動物と違って環境を創造的に作り出すことができます。そして、都市デザインからファッションデザイン、ヘアデザインに至るまで、デザインをすることは人間の大きな特質であります。
そして次に、デザインがどのようにして選ばれるのかという内容を話しました。そこで明らかにしたのは、デザインは市場あるいは政治的なプロセスによって選ばれるということでした。
ひとつは、人間は環境に相矛盾する質を求めているということです。それを前提に考えると、矛盾した要求はゾーニングで対応すべきだろうということです。
二番目の話題は、景観の意味的構成を考えるべきだということです。景観を、ただ視覚的に捉えるのではなくて、意味として見ていくべきだということです。
その意味を繋いでいくには、都市的文脈、コンテクストといったもので共有する枠組みを考えていく必要があるのではないかと思います。
三つ目は、都市は多様なユーザーの共有財だということです。したがって、まちづくりにはユーザーの多角的な参画が必要であるべきだということです。
デザインをすることは人間の特質である
人間はデザインする存在、ホモ・デスィナンス
4月末のセミナーでは、私もプレゼンテーションをしたのですが、その時はデザインとは何か、人間はデザインをする存在「ホモ・デスィナンス」であるという話をしました。この言葉は私が作ったものです。
三つの論点
(BY 金澤成保)
4月の議論に引き続き、本日は論点を三つ用意しました。
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