震源の位置
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位置
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今回の地震は2006年5月27日、インドネシア・ジャワ島の内陸部で起こりました。その後7月にも地震があり、このときの震源地は海の方だったため、津波の被害もございました。
またこれらの前、2004年12月にスマトラ沖地震で大変大きな被害があったことは、皆さんもご存じの通りです。
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プレートの様子
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なぜこのあたりに地震が多いかということですが、いわゆる「プレートテクトニクス理論」を皆さんご存知だと思います。
日本の場合はユーラシアプレートの下に、太平洋プレート、フィリピン海プレートが日本列島付近で潜り込んでいます。
ここインドネシアのスマトラ島も同様に、ユーラシアプレートにオーストラリアプレートが潜り込んでいっており、日本と同じように地震がよく起こります。
また、スマトラ沖地震は南海沖地震と同じ海洋性地震でしたが、今回地震が起こったジョグジャカルタは内陸部で、兵庫県南部地震と同じ断層による直下型地震でした。
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震源
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今回、大きな被害を受けたジョグジャカルタは、その近郊にはポロブドゥール遺跡やプランバナン遺跡などがあり、観光の中心地になっている所です。
ジョグジャカルタの市街地でも建物が倒壊するなどの被害が出ましたが、震源地はジョグジャカルタの市街地から10km程南の方の農村部でした。こちらが大変大きな被害を受けています。
地震動の概要
詳しい事は省略しますが、直下型地震であり、その破壊継続時間は40〜50秒といわれています。兵庫県南部地震で10秒といわれていますから、長い時間大きな揺れが襲ったということです。
それから、日本の場合、地震の揺れの大きさは震度で表しますが、神戸の地震が6強〜7であったのに対して、ジョグジャカルタの地震は5強〜6弱くらいであったといわれています。ですから兵庫県南部地震に比べれば、揺れとしては小さかったけれども、時間が長かったことと、建物自身の強さにも問題があって、被害が大きかったようです。
また、液状化による地震被害もございました。
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