看板・広告から見る都市景観の課題
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事例から

 

広告の複合による環境汚染

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 南海堺駅前の写真です。壁面色の問題もありますが、壁面広告が問題です。以前は周囲がニュートラルな色彩だったので、左側の彫刻が目立ってシンボルになっていました。また写真には堺駅と堺東駅を結ぶシャトルバスが写っています。フルラッピングされていますが、民間広告ではなくバス自体の宣伝で堺のイメージを載せているものです。右側に写っているバスにはラッピング広告が付いていて、裏面にはまた別の広告が付いています。一台にいくつかの会社の広告がついているという事例です。

 いろいろな広告の複合による環境汚染ともいえます。


窓面の裏側からの看板

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 先程に関連した事例ですが、ほとんどの窓が窓面の裏側からの看板でふさがれてしまっています。


住宅も派手になる

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 先ほどの駅前の建物の向かいにある建物です。毎日あのような色彩を見ていたら、自分の家まで変になってしまうのでしょうか。


交通機関のデザイン

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 これは大阪モノレールの写真ですが、問題にしたい事例です。工場で作る際に、技術的な都合からステンレスの車体には広告がありませんでした。しかしラッピングという技術が生まれると、飛び付くように採用されました。交通機関のデザインに対する規制は、ほぼ無いに等しい状況です。


広告量が多くなると効果がない

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 有名な道頓堀のグリコの看板です。たくさんの看板がありますが、みなさんグリコしか見ていないと思います。私自身も隣にどんな看板があるのか尋ねられたときに、答えることができませんでした。これだけ広告の量があると効果が無いように思えますが、それでも事業者さんは出したいようです。

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 短い期間でも看板が変わっています。少し前の写真なので現状とは少し異なっていますが、看板が変わっている事にはなかなか気づきません。


広告物となる構造物

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 道頓堀ドンキホーテの観覧車です。写真は完成前のものですが、構造物というか広告物になっています。

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 先程の店舗の裏側にまわった写真です。宗右衛門町側も激しい広告になっています。


周りを気にしない広告

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 チェーン展開のお店の写真です。大きさと出し方が尋常でありません。周りのスケールを気にしていません。


指導による変更事例

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 指導に基づいて、白をベースにして、さらに規模を縮小したものです。


特殊な規制の例

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 吹田市のアドバイザー会議において、住宅地が裏側にあるのに、四面広告を出していたものを、裏側に関しては白地にしてもらいました。


看板のデザイン

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 長浜の博物館通りです。アートイン長浜というイベントの際に、それぞれの看板をアーティストに頼んでデザインをしてもらったり、作成依頼をして自然素材を使ったりしています。


町全体の規制

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 町全体で規制している小布施の事例です。軒より上には広告を出さない、自然素材をベースにするなどの決まりがあります。

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