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ヨーロッパではLRTの電停は街の風景に溶け込んでいて、一見するとどこにあるのか分からないという光景が普通なのですが、富山では初めての試みをアピールして街の風景にしたいという要望でした。デザインは派手目のA案、地味目のB案のふたつを提案し、A案が採用されました。
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シェルターは遠くからでも存在がある程度分かるよう、マストを意識したデザインです。風などを意識させない柔らかいデザインを心がけました。
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ここは将来は南北でつながる場所ですが、今は北口の屋根囲い等を検討しているところです。
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LRTの終点である岩瀬浜の電停です。右下の図に書いてあるように、フィーダーバスを今社会実験で運行しています。LRTを降りたらそこがそのままバス乗り場になる構造です。 これはヨーロッパではすでに普及していることですが、富山でもできるだけ公共交通機関のネットワークを可能にしたいという意欲の現れです。
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左側に見える絵は、地域の個性化を目指してデザイナーに描いてもらったものです(電停ギャラリー)。LRTには13の電停があるのですが、それぞれの電停の地域性をアピールできるようなモチーフを我々が設定して、地元のデザイナーに依頼しました。 食べ物や風景、お祭り、いろいろあるのですが、地域テーマをベースに自由にデザインして貰いました。出来たものを新聞や広報に発表して、スポンサーを募りました。この絵は地元の酒屋さんがスポンサーになってくれたものです。 こうやって駅の個性化を図ると同時に、企業の参加(企業広告)も促しているというわけです。企業には、広告だけでなく地元への応援もしてもらうということで、従来の宣伝のあり方からちょっと矛先を変えたやり方に乗ってもらうことになります。
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電停での待合い風景 | 夜の電停 |
富山駅北口の電停 | 岩瀬浜の電停 |
バス側に見える茶色のサインについて説明しておくと、これは市の都市計画課が作ったもので、我々の知らないうちに立っていました。実は我々はこの広場全体のデザインも提案していたのですが、行政の縦割り行政のせいで個々に発注されてしまったのです。そんな縦割り行政からどうやって横のつながりを作ってプロジェクトのトータルデザインにもっていくかがこれからの課題でしょう。そういう仕組みを作っていかないと、みんなよかれと思ってやっているのに、結果はちぐはぐなことになってしまいます。
このフィーダーバスも市の交通政策課がやっている社会実験です。社会実験ならバスのカラーリングやバスの時刻表なんかも一体的にデザインすることで、公共交通ネットワークを強調できたのですが、今回はセクションが違うという理由で調整できませんでした。この辺の事情は、今後の課題です。