鳴海:
今日の講師は福田さんと加我さんで、二人とも今年新しくJUDIの会員になられた方です。今日は全体的なテーマはエコデザインということで、最近、関心が高まっているエコロジー関連や、緑や農業に関わる環境づくりについてのお話をしていただきます。
福田:
大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻、共生環境デザイン学講座環境設計情報学領域の福田です。鳴海先生にJUDIに紹介していただき、入会させていただきました。
私の研究領域は環境設計情報学ということで、実際の空間をつくったり関連した調査をする環境デザインの分野と、デザインを支援するためのコミュニケーション技術として情報技術などを取り扱いながら研究を進めています。
関わってきたプロジェクト
実際のプロジェクトに参加しながら社会の問題を考えています。
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4町パティオ(高松)
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いくつか簡単に紹介させていただきますと、まず高松4町パティオがあります。協議会が事業主体となって行政の補助を受けながら整備しようというプロジェクトで、市道空間ですが、安全安心を確保した上で来訪者が憩える空間としてパラソルを常設しようと計画したものです。日本ではまだ珍しい例だと思います。地元の方が中心となってデザインを進めており、図面や模型では理解が難しいのと、人間の目線での空間検討が必要だと考え、バーチャルリアリティを使って継続的に検討してきました。ちょうど一ヶ月前の8月6日に完成しています。
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八幡酒蔵工房(近江八幡)
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これは近江八幡市の事例です。中心市街地活性化の一環で取り組みました。中心市街地ではたくさんの町家が空家になってきている現状があり、これをリノベーションして活用していこうという計画です。箕面にお住まいの方が近江八幡にある酒蔵の倉庫に興味を持たれ、ここに3R(Reduce、Reuse、Recycle)工房を創ろうということになり、倉庫にあった古いものを大切にしながら空間をリノベーションしていこうと考えました。研究室の学生が空間のデザインを行い、大工さんが工事をされ、おやじ連というボランティアメンバーが仕上げを行って、8月26日にできあがりました。
このように色々な方々と関わりながら、世の中どうなっているのかということを考えているところです。
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