今日は「都市空間の回復」をテーマに丸茂先生にお話しいただきます。
簡単に丸茂先生の経歴をご紹介します。
1943年に神奈川県に生まれられ、東京大学工学部都市工学科に入学されました。ちょうどその頃は新全総が発表された時期で、国土づくりを進めていくために必要な学問だと東大に都市工学科が創設されたのですが、丸茂先生はその第1期生です。
大学院を終了された後、丸茂先生は世界へ飛び出し、各地で勉学をさらに深めたり仕事に携わったりされました。まずは、インドの都市計画・建築大学の研究員となり、その後はフィンランドの建築事務所で仕事兼勉強をしながら見聞を広げられました。さらにはイギリスに行き、ミルトンキーンズ開発公社に在籍されて、再開発プロジェクトに参加されています。
日本に帰国されてからは、広島大学の教員になられました。ここでは広島大学のキャンパス移転計画の仕事をされるかたわら、広島の景観行政にも早くから熱心に取り組まれました。その後、いろんな自治体が景観行政に乗り出すようになりましたが、私の知っている限り、広島が一番しつこくやっていたという記憶があります。その後、関西大学の建築学科で教鞭をとられるようになり、JUDI関西にも当初から参加されているのは、みなさんご存知の通りです。
JUDI関西では、丸茂先生の深い見識からの、厳しいご指摘やご発言に会員も大いに刺激を受けてきました。今日は、これまでのご発言に含まれていたテーマもあると思いますが、丸茂先生のお話をじっくり聞かせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
都市空間の回復―思考の軌跡と展望―
関西大学教授 丸茂弘幸
はじめに
鳴海(阪大):
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