大津の町家・まちなか〜市民によるまちづくり活動
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今回の取組み

 

■新しい計画の概要

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 計画の基本方針おして「大津百町と琵琶湖を舞台にした暮らしと交流の創造都市」ということで、大津駅前と百町、湖岸それぞれ「(1)駅と港を結ぶ都市機能の再構築」「(2)大津百町の再生」、それと「(3)琵琶湖岸の活用」を掲げています。

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 目標ですけれども、駅・港部分では、歩行者通行量です。エリア内10カ所を年に2回調査していまして、この前は3月に調査した段階でございます。それと町家等の修景活用。これは5年間に60軒にする目標です。加えて琵琶湖観光客数の増加で数値目標をたてております。

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 官民合わせて40事業ということで、大津駅と浜大津とJRの周辺で考えております。

 現在進行中の事業として、琵琶湖ホール周辺でなぎさ公園におけるオープンカフェ、浜大津周辺ではアーカスと社会福祉会館の再構築、大津駅前では区画整理、それから大津駅前商店街の再整備です。その3地点におきまして今のところ順調に進んでいます。

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 大津百町、旧東海道エリアにつきましては、先ほど柴山さんが仰ったような修景助成事業を今年度から進めてまいりまして、この3月19日に第一号が完成したばかりです。

 この中心市街地の今までと違う所は、通常ですと商業の活性化が表に出ているのですが、今回の5つの部分、市街地の整備改善と公共交通の利用促進、それと商業の活性化、街中居住の推進、まちづくり施設の整備ということで、この5つを合わせて先の3つの数値目標を実現するという図式です。

 具体的に言いますと、市街地の整備改善につきましては、大津駅前の区画整理・再開発。公共交通の利便性の促進につきましては、朝市とかパークアンドライドを含めて、色んな取り組みをやっております。

 商業の活性化については、商店街連盟が取り組んでおり、明日も百町市(ひゃくちょういち)などがあります。

 それから街中居住の推進では今エリア内に、おかげさまでマンションが4棟建設中です。居住人口が増えるだろうと考えております。

 都市づくり施設の整備につきましては、このエリアに史跡もあり、かなり整備が進んでいる地域です。

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 これらを合わせて大津駅前と大津百町エリア、そして湖岸エリアを貫く流れを創りたい。

 琵琶湖ホール、琵琶湖文化館、オープンカフェ(なぎさ公園)から歩いて頂く。大津港、アーカス、社会福祉会館で折れて、街中の東海道、商店街、そして駅前の区画整理事業地区まで歩いていただく。その他、大津駅前商店街のファサード事業、交通道路拡幅、また法務局があるところに今散らばっております国の税務署等が出来る予定です。現在仮事務所ができていまして、近々この取り壊しが始まる予定です。


■個々の事業の紹介

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 図の赤の部分が大津駅西地区市街地開発事業です。具体的にはアーケードをとって歩道を拡幅し、電柱を地下に埋設して照明するといったファサード整備、それから龍谷大学の町家キャンパス整備があります。

 図の上のほうが東海道の町家等修景助成事業のエリアです。中央大通りつきましては昨年の場合ですと10月から12月まで、ライトアップをしました。

 図の右下が大津中央公務合同庁舎整備事業です。

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寺町商店街現況
 
 これは寺町商店街です。JR大津駅前にしてはちょっと寂しい光景です。切ないものです。

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寺町商店街整備後のイメージ
 
 これが整備後のイメージです。先ほど言いました歩道拡幅、ファサード整備、一方通行、それから電柱を無くすということを行っています。

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龍谷大学の町家キャンパス
 
 これは先ほど言いました龍谷大学の町家キャンパスです。市長や龍谷大学の学長さんが並んでおられます。一昨年オープンしたところです。

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社会教育会館
 
 社会教育会館です。再生を来年4月から進めて行きます。この1階と地下に商業施設、2階と3階を多目的空間として市民に開放するような施設を考えております。

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社会教育会館内部
 
 具体的に1階にはどんなテナントを入れるかということですが、皆さん来て頂いて楽しんで頂けるような場所を創る予定です。とりあえず市の施設で今は教育委員会の財産なんですが、これを4月にうちの課に所管替えしまして、条例を6月に策定し、7月に指定管理者を募集するということになっています。

 1階と地下につきましては賃貸借契約を昨年1月にできましたまちづくり会社と契約を結び、そのまちづくり会社が募集するというようなスキームを考えております。

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なぎさカフェ
 
 これが先ほど琵琶湖ホールの横に出来つつあるといったオープンカフェです。これが出来る前は大津市が埋め立てた渚公園でした。

 まちづくり会社が公募されて現在4店舗入っています。具体的には喫茶店とスイーツ・軽食の店とイタリア料理のレストランなどです。大津市もこの前の部分や周辺に公園施設を並行して整備している所でございます。

 駐車場につきましては、不法駐車が多かったということで議会に条例を改正いただき、この4月から長時間駐車ができないようにしました。できるだけ本来の公園利用者に利用して頂けるような施設をということで進めております。

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町家改修助成
 
 町家改修助成については柴山さんが説明されたので飛ばします。

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大津駅前イルミネーション
 
 昨年、10月から12月の間の全国大会等の観光客も多いということで、大津駅前の中央公民館にインフォメーションを創りました。また観光客をもてなすということでイルミネーションも行なっています。これも2年間続いています。

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なぎさ公園前のイルミネーション
 
 やはり琵琶湖の特徴を出さないといけないということで、なぎさ公園などでも写真のようなイルミネーションを去年から始めました。大津駅から市民会館を経て琵琶湖ホールまで、大津の名物として人を集めたいと考えております。

 実行主体はNPO大津倶楽部です。電気屋さんが会長なので、その方が中心になって手弁当でやって頂いています。


■実現するための仕組み

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 大津市中止市街地活性化協議会を平成20年1月に設立しました。そして昨年1月、まちづくり大津を大津市が1000万円、会議所が500万円、それから市民の方にも出資いただいて設立しました。皆でまちをつくるという活動です。

 加えて民間のいろんな団体ですね。当然NPOさんもありますし、自治会もありますが、その辺の方と一体的にこの計画を進めようということです。これは計画の認定をもらってからもやっています。

 よそは計画をつくって認定をもらったら、それが一つの目標だったということになりがちのようですが、大津市はそれを実行して活性化する事が目標なのです。ですから大津はすでに8回も協議会をやってもらっています。21年度も当然やらせて頂くつもりです。その中に町家再生プロジェクト、おもてなしプロジェクト、ICカードプロジェクトなどの4つの会議があります。柴山さんにも入ってもらっています。

 事業化する部分は事務局をまちづくり大津か商工会議所が担当し、大津市はどちらかといったら側面的な関りです。これを一体的に進めるということが今回の事業を実行できるかどうかの鍵だと思っています。

 ちなみに旧計画の場合はその部分が欠けていました。夢物語の計画ばかりで実現できなかったということがあります。今、確実に事業をどうするかを、協働とか言いますか、皆さんに文句も言われつつ、皆さんの力でやり遂げていただかなくてはと考えています。大津市は、うちの課が陰で汗をかけということを言っています。

 明日も大津百町市に汗をかきにゆきます。

 うちの課は、明日都の2階にあります。そこに気楽に来て頂いて色んな意見を言って下さい。前任の寺田が部長になっていますが、それが仕掛け人です。是非皆さんも知恵を貸して頂きたいと思います。ありがとうございます。

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