大津の町家・まちなか〜市民によるまちづくり活動
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今までの取組み

 

■中心市街地活性化に取り組み始めた経緯

堀出

 大津市の中心市街地活性化が、どんな状況かを簡単に説明させて頂きます。先ほど街歩きで、明日都のある浜大津駅からJR大津駅、それから中心市街地をご覧になって頂いたと思います。よその中心市街地と比べますと京都に近いということと、琵琶湖も近くにあるということで癒し系というか、暖かい感じの街だと感じて頂いたかと思います。

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 この計画は平成20年7月9日に内閣府の認定をいただきました。平成20〜24年度の5年間の計画です。計画面積が160haと、旧計画より20ha拡大しています。図の琵琶湖側が拡大した部分です。ここに琵琶湖ホールやパルコ、ちょっとエリア外ですが西武などもあります。琵琶湖ホールの横には、まちづくり大津によるオープンカフェが建設中です。

 何故ここをエリア拡大したかと言いますと、近江大橋を渡った草津市に5万m2のイオンモールが昨年12月にオープンしました。その影響を受けるのがこの辺であるという事と、大津パルコさんが、岐阜パルコも撤退に追い込まれたこともあって危機感をもっておらり、是非とも入れてくれという事がありました。先ほど説明があったように、商工会議所から湖岸にオープンカフェをつくってくれという要望がありました。膳所駅前は大津の駅前よりも賑わっているんですけれども、あえて入れたというわけです。

 大津市の中心市街地活性化は、オーパが撤退してしまった後、その再生が元々の始まりです。

 都市再生課、以前は都市再生室が担当しています。オーパの後をなんとかしようということで、平成18年に「明日都浜大津」として再オープンしました。1階に一部コジマ電気が入っていますが、ほかは国際親善協会とか男女共同参画センター、健康推進課、トレーニングルーム、そして3階が子育て支援センターという複合ビルです。今のところ順調に推移しています。

 この事業を元々うちの課がやれということだったのですが、平成18年に「まちづくり三法」が改正になりまして、「中活」の認定をとって活性化を行えという事になりました。そこで、このエリア一体を整備するということになりました。

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 今回の中心市街地活性化計画は単なる計画ではなく、5年間で実現できる計画を作らなければなりません。これまでの計画はまず委員会があって、プラン練って、それで終わるということでしたが、今回の計画は、5年間で実行できる計画に限り国の内閣府が認めるという事でございます。数値目標もあります。


■大津市の概況と今までの取組み

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 ここで大津市の中心市街地の現状ですけれども、大津市は南北に50kmもありJRや京阪の駅が沢山ありますが、現在は中心部の駅前を中心に元気がありません。。

一方、先ほどの説明にもありましたように、歴史的にも古いという事と町家の減少・老朽化があります。

 それから若者の流出、高齢者増、コミュニティの弱体化、それと商店街の空き店舗・空き家の増加、観光客の停滞です。また、大津港については今でも大型観光バスが停まっていますし集客力はあるのですが、中心部の拠点施設が少ない。道路関係も未整備です。まあ道路については都計道路が縦横に走っているのですけれども、旧東海道も含めまして歩道の整備がない状態です。

 それから東京方面からアクセスは非常によいのですが、JR大津駅と浜大津間をどう結ぶか、また京阪電車が7分間隔で走っていますが、その活用ができていないという部分があります。

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 大津市としましては、これを何とかしようということです。当然大津市だけで何とかできるものでもありませんので、中心市街地活性化基本計画の見直しと策定、副市長以下都市再生本部の設置、先ほど触れられました町家再生研究会の設立とPR活動、それから明日都浜大津の再生、まちづくりパワーアップ事業・夢実現事業(これは色んな団体の方に補助金を出して夢を実現して頂こうという新たな取り組みです)、それと大津駅周辺再開発・区画整理時業の推進を進めております。

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 中心市街地の活性化の必要性については、先ほどから話が出ていますように、琵琶湖に面した歴史ある都市の継承、それと多世代が住みやすい快適な暮らしの場とコミュニティ、環境と共生という部分です。これを活性化に繋ぎたいということです。

 大津市は先導的な役割を果たすということで、この5年間に全力をあげてやっているというわけでございます。

 当然市だけではなく、後で申し上げますが活性化協議会、一体的な取り組みということでやっています。

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