生物多様性をめざすまちづくり
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ニュージーランドの生物多様性をめざすまちづくり

 

 

■はじめに

鳴海
 今日のテーマである生物多様性は今近年テレビなどでも資源の観点から盛んに議論されていることですが、都市環境デザイン分野の中でこのテーマをどういうふうに考えたらいいかということについて林さんにお話していただくことにしました。もちろんランドスケープの分野では緑についてはいろんな実績がありますが、改めてなぜ生物の多様性が必要なのかを、我われの生活環境の視点からお話しいただきたいと思います。

 林さんは現在、兵庫県立大学の環境景観マネージメント研究科で准教授をされています。京都大学農学部で農学研究科をご卒業後、いろんなランドスケープの仕事に関わり、その後兵庫県立大学に編入される前の兵庫県立淡路園芸学校で教鞭をとっておられました。

 では、早速お話に入ってもらいます。どうぞよろしくお願いします。


■このテーマについて


 今回、学芸出版社から『生物多様性をめざすまちづくり』という本を上梓しまして、今日のセミナーでその一端をお話しする機会を得ることとなりました。もともとはニュージーランドのいろんな環境緑化に触れる機会があり、それを少しずつ書きためていましたが、焦点が定まってきたこともあり、こういうテーマでまとめることができました。

 このJUDI(都市環境デザイン会議)にはいろんな専門家が集まってきているとは思いますが、今日のテーマにはどういう観点から興味を持たれたのかを、まずうかがいたいと思います。都市計画、建築の分野の方が今日は来て頂いているのでしょうか。それ以外の方はいらっしゃいますか。

T.Matsutani
 ビジネスマーケティングという立場から来ています。10年、20年先になくてはならないようなものを探して事業化しないといけないということから、ここにヒントがありそうだと思いました。


 いろんな分野の人に来て頂いてありがとうございます。今日の話は、本に書いた中から特に都市計画や造園、地域社会の中でどんな取り組みがされているかに重点を置いて話していこうと思っています。主にニュージーランドの環境緑化の事例、最後に少し日本の事例を紹介していきます。

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