近世大坂の釣りと漁業 〜新発見の絵図を参照して〜
上三角目次へ 三角印次へ

 

近世大坂の釣りと漁業 〜新発見の絵図を参照して〜

大阪大学名誉教授 鳴海邦碩

 

■はじめに

鳴海
 今日はタイトルに挙げましたように「近世大坂の釣りと漁業」をお話ししますが、それだけだと都市環境とのつながりがないように思われますので、「新発見の絵図」つまり昔の地図と関連付けてお話ししていこうと思います。

 私は大阪大学に赴任してからは、大阪のことも知っておこうといろいろ研究し、ちょうど20年ほど前に大阪の本を初めて出しました。『商都のコスモロジー』という本で、その時はTBSブリタニカという出版社から出したのですが、同じ本を関西の出版社からも出してもらおうとあちこち声をかけたのですが、「大阪本は売れない」と、なかなか良いお返事をもらえませんでした。

 そういうこともあって、大阪についてもっと発信しなければいけないと思いながら、その後も努めてまいりました。最近では若い人たちの努力もあって、大阪を歩くいろんなイベントも行われ、歩くことで大阪を発見しようという試みも盛んです。ただ、これはテレビの「ぶらタモリ」の影響もあるようで、東京で同じことをやると何倍も人が集まってくるそうで、この辺が「江戸」と「大阪」の違いかもしれません。大阪もなかなか深い歴史を持っていますので、これからもそういうイベントなどを通じて大阪を出来るだけ発信していきたいと考えているところです。

上三角目次へ 三角印次へ


このページへのご意見はJUDI

(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai

JUDIホームページへ
学芸出版社ホームページへ