本研究では、大阪湾の干拓地域の環境形成過程を明らかにするため、篠山藩青山家文書を中心とした絵図とボーリングコアの堆積物の時代推定により、近世前期の浅海域の存在状況を平面的かつ地形断面の双方から捉えることを目的とした。さらに、埋め立て事業が始まる以前の近代と埋め立てが進行した現代における浅海域の存在状況を加えて、近世前期から現代に至る浅海域の変遷プロセスを把握する。
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