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都市環境デザイン会議関西ブロック
2012年度第9回都市環境デザインセミナー記録
大阪の埋め立ての進展とその環境
〜江戸・明治期を中心に〜
上甫木昭春、田原直樹、柴田 祐
12.12.17/大阪
趣旨
大きな河川の下流部では、上流から運ばれた土砂が堆積し、浅瀬や洲をつくっていく。こうして埋まったしまった港も各地にみられる。大阪ではこうした川の堆積作用を逆手にとって埋立地が造成された。
本格的な埋め立ては、17世紀のはじめに新田開発という形ではじまった。
埋め立てはその後250年かけて行なわれ、現在の大阪市域の25パーセントを占めるまでになったのである。
この埋立地のはじめのころの環境はどのようであっただろうか?
そしてそこにどのように人が定着し埋立地を利用していったのだろうか?
さらに、新たに生まれた土地は、大阪の都市発展とともに、新たな農業地帯と発展していった。そのようすはどのようなものであっただろうか?
これらについて、さまざまな古地図を読み解きながら明らかにする。
鳴海 邦碩
プログラム&講演概要
大阪臨海部の埋め立てと環境変化 大阪府立大学大学院 上甫木昭春 兵庫県立人と自然の博物館 上田萌子 埋立地の人口定着をめぐって 兵庫県立大学・兵庫県立人と自然の博物館 田原直樹 大坂三郷周辺の埋立地の農業利用 大阪大学 柴田祐
- 1 はじめに
- 2 近世大坂近郊農村と農業の概観
- 3 大坂川口絵図内に記載のある村について
- 4 大坂近郊における綿作について
- 5 土地利用から見た摂河泉
- 6 「半田(掻揚田)」による綿作
- 7 川口新田における綿作
- 8 綿作の展開
- 9 綿作の金肥の使用とその影響
- 10 屎尿船と近郊農村
- 11 終わりに
日時・場所
・2012年12月17日(月)
・6時15分開場 6時30分開演 8時30分頃まで
キャンパスポート大阪ルームE
講師紹介
上甫木昭春さん略歴
1954年生まれ。大学院修士課程修了後、株式会社景観設計研究所、兵庫県立人と自然の博物館などを経て、現在、大阪府立大学大学院教授。主な著書に、『地域生態学からのまちづくり』『大阪湾の自然と再生』など。田原直樹さん略歴
1953年生まれ。兵庫県立大学教授、兵庫県立人と自然の博物館主任研究員(兼務)。インドネシア都市や、歴史的緑の研究、博物館マネジメントの実践を行なってきた。著書に、『神々と生きる村 王宮の都市』など。柴田 祐さん略歴
1971年生まれ。大阪大学大学院工学研究科助教。博士(工学)。農山村及び都市における農地などの土地利用のあり方について主に研究を行っている。著書に『都市・まちづくり学入門』『はじめての環境デザイン学』など。
主 催
都市環境デザイン会議関西ブロック
参 加 費
都市環境デザイン会議会員500円/会員外1000円/学生500円
定員50名/申し込み先着順
終了後懇親会準備中・当日実費精算
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貴方は人目(12.11〜)の訪問者です。