市民レベルの広場活用・まちの魅力発信活動
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姫路の街の様子

 

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 まずJR姫路駅を降りると、コンコースの北側に写真の看板が掲示されています。そこには「2013、登場。たぶん、日本でいちばんひとが安心してすごせる駅前、登場。」とあります。

 つまり、実際に工事に携わっている人々の顔写真と共に「人中心の新しい姫路駅前」「人中心の未来志向」「行政と市民が一体となって」といったキャッチフレーズが書かれている看板が、駅を出るとすぐ目に入るようになっています。これは本日のゲストの長谷川さんのデザインなんです。

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 JR姫路駅の北玄関を出て大手前通りに出ると、その真っ正面に姫路城が見えます。姫路城は今、平成の大改修工事中で、このように天守閣全体が工事用建屋で覆われています。しかしこれをお城が見られないと後ろ向きに捉えるんじゃなくて、世界遺産であり国宝であるお城の修理工事を間近に見ることができるまたとないチャンスにしようという動きになっています。

 実はこの中にはエレベーターが設置されていて、天守閣の屋根の高さまで上ることができ、工事の様子を間近で見ることができるんです。滅多に見ることが出来ないものを見ることができる、そういうチャンスの時期なんだと捉えましょうということです。

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 大手前通りを進むと、山陽百貨店前に大きな横断歩道が見えます。何の変哲もない横断歩道ですが、実はここは江戸時代には姫路城の外堀があった場所なんです。しかし、現在はそうした歴史的な背景を示す表示が何もない。知る人ぞ知るというような場所になっています。

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 もう少し歩いて十二所線(国道2号線)を越えたあたりには、こういう立派な彫刻群が設置されています。全部で30体ぐらいの立派な彫刻が大手前通りに並んでいます。

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 さらに沿道の建物に目を向けると、図中の一番上の★印が大手前第一ビルで、ここに長谷川さんが運営されている「納屋工房」が入っています。

 お城が正面に見える場所に写真左上のようなコミュニティスペースがあるのです。

 写真右上のビルは巨匠村野藤吾先生の設計で、兵庫県の西方面では多分唯一の村野作品だと思います。また大手前通りには写真左下、右下のような情報発信スペースもあるのです。

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 私が言いたいのは、ステレオタイプの街のイメージからの脱却をしようとする動きが出てきているということです。

 例えば大阪のイメージはヨシモト・たこ焼き・阪神タイガースというステレオタイプで語られていますが、そうではない、いろんな大阪を発信しようといういろんな活動が10年ほど前から出てきています。水都大阪のような大阪の新しい可能性を発信するフェスティバルや壊される寸前だった戦前の古い建物を活かしたレストランのように、大阪にもいろんな顔があるということが徐々に浸透していっています。

 姫路もそうですね。姫路=姫路城、誰に聞いても姫路はこのイメージです。しかし、実は姫路はお城だけでなく、いっぱい魅力を持った場所があるんです。そういう魅力、つまり街の資産をいかに活用していくかについて、今具体的な動きが出ています。今日はそれを紹介していこうと思います。

 また、ハード中心ではなくソフトという人の動きに注目した動きも出てきていますので、それらを紹介するべく今日のセミナーを企画した次第です。

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