納屋工房とは |
ここは「つなぐ」をテーマにした、自由に使えるコミュニティスペースとして、1時間千円の貸しスペースです。
住所は姫路市本町68番地で、姫路城と同じ住所です。大手前公園のそばの分かりやすい所にあります。
窓枠がちょうど姫路城を捉えて絵はがきのような景色なので、ここに来て頂ければ本当に姫路城が大好きになります。
広さは約80m2です。
床材は神河町産の杉を使っています。お城の向こうに山を二つくらい越えたところがこの木の産地だと紹介しています。
そういうふうに2012年は年間560回使って頂きました。
パブリックスペースの販売スペースには地元の人が作ったものとか関わりのあるもの、ちょっと変わったお土産みたいなものを置いています。情報スペースには地元の人のチラシ、パンフレット、ショップカードを置いていて、自由に取ってもらっています。
チラシを持ってきて置くのも自由なんですが、置いていった分だけ他の人のイベントのチラシも持って帰ってもらうようお願いしています。「他の人のイベントを紹介したら自分とこのも紹介してもらえるよ」と言っています。冬にはポットやコーヒーメーカーを置いてセルフのカフェにしています。
図ではそれぞれのスペースに境界線を書いていますが、実は境界線はなくて大体この辺ということなので、実際に使う時は利用者同士がそれぞれ交渉し、譲り合いで場所を決めているというやり方です。決まりはほとんどないと言ってもいいのですが、人に迷惑をかけない、みんなが楽しくなることをやってくださいということだけお願いしています。
この場所は特に宣伝をしているわけではないのですが、利用者がいろんなイベントの告知をされたりして、場としては浸透してきたように思います。また、利用者の方にちょっとだけイベント告知のお手伝いをしますと言っていて、ホームページとmonthlyNAYAという毎月のスケジュールを市内約百カ所に配布して案内をしています。
今年(2013年)の4月で6年目になります。3年を過ぎたあたりから、飛躍的に利用が増えました。
毎年、記念のパーティを行っていて、4周年パーティの時、ここの「ミッション」を作りました。「人と情報がゆるやかに集まる場所であること。人と人との縁を結ぶ役割を担うこと。思いをかなえる第一歩のサポートをすること。地域の魅力を発見し発信すること」というもので、こういう思いで運営しています。
「百人の哲学」は播磨地域の地元で活躍している人に人生哲学や経営哲学を語ってもらうイベントで毎月行なっています。ここで地元の面白い人を紹介しています。
「殿のグルメ対談」というイベントも毎月行っています。これは地元のこだわりの飲食店さんと酒蔵さんを呼んで、蘊蓄を聞いた後に試食をしてもらうというイベントです。ここで紹介したお店の食べ物とお酒を楽しめる「週末バー」というイベントもやっていまして、そこが飲食店さんの集いの場になっています。
その他にも「姫路城のいろは」という歴史講座や、1回だけの参加もOKという書道教室、その場でホームページを更新したり、パソコンの使い方や、広報に関する相談なども受け付ける「WEB相談会」も開催しています。
「姫路円卓会議」もここで生まれました。これは姫路城が改修工事のため見えなくなる5年間の間に、街で何が出来るかを考えて実行しようという団体です。地元の変わったおっちゃんたちが約20人、常時来ているのは10人ぐらいで、最初はただ「ああでもない、こうでもない」としゃべっている会議、…実は宴会みたいな感じだったんですけども、そこから次第に具体的なアイデアが出てきました。
「姫路ええとこマップ」では市内のお店に詳しい厨房機器屋さんが中心になって、特に美味しい店だけを紹介しました。「姫路ぶらぶらガイド」は、「姫路城のいろは」という歴史講座をやっている先生が中心になって作った姫路を分かりやすく紹介した小冊子です。またまち歩きのコースも作って、実施しています。もうすぐ姫路の三ツ山大祭というお祭りが始まるのですが、それに合わせて祭りそのものを案内をしようという企画もあります。「シニア向けガイド養成講座」を実施し、ガイドも増やしています。
このように、やっている活動がぐるぐるとつながって他の活動につながるような感じで、動いています。
私も円卓会議に事務局として関わせていただき、活動したからこそ次にお話する「魅力発掘ワーキングチーム」に呼んで頂いたという経緯もあります。