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B計画は、 大阪市沿岸部の再開発のプロジェクトです。
市街地の計画ですから、 先ほどから言っているような方向にはなかなか進みづらいのですが、 場所との関係を読みながら計画していくというプロジェクトです。
大阪湾岸にはハーバーランドから和歌山マリーナシティまでの間にいろいろなプロジェクトがあります。
B計画の周辺にもいろいろなプロジェクトが進んでいます。
例えば、 海遊館あり、 コスモスクエアあり、 ユニバーサルスタジオあり、 新中央体育館ありと、 いろいろなものがあって、 いうならば副都心を形成する1つのプロジェクトです。
レポートでは各プロジェクトごとに、 ハーバーランドから和歌山までのいろいろな街の特徴を読んでいます。
例えば、 サンセットの軸線は、 ちょうどコスモスクエアと海遊館と弁天大橋が見える軸線ですが、 ちょうど春分の日の夕日の軸線です。
その軸線に沿って、 敷地の中に1本の視覚的に全体がつながるルートを計画しています。
それから、 周辺の街の道路の軸線をそのままこちらに読み込んでいきます。
ここは、 ちょうど敷地に対して既存の道路が斜めになっているんですが、 斜めの線をそのまま敷地の中に読み込んでいきます。
海側のゾーンは対岸から見た景観を大切にする。
ここにはヨットハーバーがありますから、 このヨットハーバーのこのあたりから南を見たところ、 北を見たところ、 お互いの関係を読みながら計画をしていきます。
道路沿いは、 既存の町並みとの関係性を考えて、 新しい建物と古い建物を正対させ、 周辺との関係を完結させていこうというようなことを考えているんです。
超高層は、 1本あってあと3本計画しましたが、 これで大阪湾に向かう、 方向性を少し感じさせるような空間の構成になるかと思います。
実は名塩ニュータウンの中に、 公衆便所が1つ、 2つ、 それからホーリ、 管理事務所、 もう1つトイレがあって、 回廊がある、 これらを計画しました(写真84〜92)。
以上でございます。
名塩ニュータウン
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