まず花は「感動」させてくれます。
薬草なんかは「健康」にしてくれますし、 「教育」にもなり、 花を育てれば「環境」を考えざるをえないのです。
それから花で街が「きれい」になったら「経済」や「観光」にも役立ちますし、 花の美しさは感動を生み、 花を飾ってくれた人の心にも感動を感じ、 人と人とのふれあい、 「交流」を生み出してくれます。
そして今花と緑について一番抜けているのが「研究」なんです。
植物を人口環境に持ち込むための設備や環境調節に関する研究開発、 そういう事をやっている研究所が少なくて、 花を使っていろんな事をしたくてもその蓄積やノウハウがないのです。
広島の方で耐陰性植物のことをやっているところがありますが、 どこの県でも農業関係の機関では人工空間で用いる耐陰性植物の研究はまだやっていません。
これからの産業の展開を考えると、 人工環境の中での植物適用が非常に大切なのに、 農業の振興策のなかに人工空間で花・緑を用いるための設備開発という視点に立った施策は出てきていません。
循環型の社会をつくろうと考えるならば、 そういう事をみんなに気付いてもらって、 社会全体の構造が変わっていくように導いていかないとどうにもならないでしょう。
私達のプロジェクトも、 その辺に刺激を与えるようなものにしていかなければならないのです。
話しがどうもまとまらないまま進んできてしまい、 皆さんの期待に沿うような内容にはなっていないと思いますので、 とりあえず私がやった花の植物館と、 花の地球館と、 今春日井でやっています花の休憩所のスライドを見ていただきたいと思います。
その後のディスカッションの方でまたいろいろと質問お願いします。