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ジャイプルにて

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ヒンズーの街

   いよいよ商店街のメインの話に入ります。

ここはウダイプルからさらに北に400キロくらい行ったところです。

デリーまでは260kmの位置になります。

ヒンズーの都市計画理論、 あるいはヒンズーの理念に基づく都市計画の街です。

ナインスクエアというのですが、 日本でいう京都のような格子状の街がずっと残っております(図74)。

基本は3x3の9大街区ですが、 ジャイプルでは18世紀初頭にジャイシン2世が住んだ王宮を中心に南北に2、 東西に3で6大街区、 それに南東部にひとつはみ出して1大街区あり、 合計7つの大街区から成り立っています。

この大街区はチョウクリと呼ばれ約800-900m四方の大きさです。

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   旧市街が城壁で囲まれています。

いまもその中にヒンズーの都市がそのまま生きづいています(図75)。

ディベロッパーとしてのマハラジャ

画像76    大通りのひとつです(図76)。

ジャイプルの場合は大通りにバザールという名前がついています。

○○バザールとなっています。

その両サイドの1階は全て店舗です。

その間口は3メートルで、 それらがずらっと並んでいます。

   ここでは職住一致ではなく、 店舗は貸し出されています。

この地のマハラジャが都市装置としてまずそういうのをつくってしまったのです。

マハラジャがディベロッパーというわけです。

   バザールに面しているところの多くはマハラジャによってつくられています。

典型的な大通りに並ぶ連棟式の店舗併用住宅です(図77)。

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   同じような形式の建物がずっと並んでいるのですが、 右側の張り出している店はその上がテラスになっています(図78)。

そのテラスは人々の共通の通路となっています。

   右側のところが大階段になっているお店です。

道路から2階に向けてずっと上がれるようになっています。

2階レベルが宗教施設で1階レベルは店舗になっています(図79)。

この店舗はお寺が経営していて、 その上がりをお寺の経費としています。

   典型的な伝統的ハヴェリのファサードと中庭の様子です(図80,81)。

画像80 画像81 

   人の歩いている上の方は切り取り建て替えがとても進んでいます。

手前の柱がひとつの単位となっています。

よく見ると建て替えたあと単位がずれているものもあります。

建て替え増築になっています。

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