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生活の中で培われた水との係わり

改行マーク日本は山が多く、 森も多く、 稲作が盛んで水田が多い。 水と人間との関わり合いは、 我々の生活の中で長く培われてきました。 一方、 大阪の大川にも明治の頃には船着き場がありました。 船を輸送手段としていた頃、 川は大事にされてきたわけです。 川を題材にした舟歌など、 生活の中から生まれてきた詩もある。 そういった水の流れ、 川の流れが、 日本の風土の中にあって、 それぞれ独自の風景を生み出してきたわけです。

改行マークしかし、 みなさんもよくお分かりのように、 昭和30年代〜40年代にかけての高度成長と都市化のなかで、 川は傷つけられ消されていった。 大阪でも長堀川と呼ばれる川は、 魚も捕れたし、 みんな裸で泳いでいたそうですが、 わずか数十年の間に川が消され、 地下駐車場が出来、 地下鉄が走るというような形での都市化が行われました。 そのなかで、 潤いであるとか、 生命とのつきあいであるとか、 そういったものはどんどん消えていったわけです。

改行マーク最近、 これまでの路線ではいけないんではないだろうかということで、 みんなが重い腰を上げはじめました。 建設省や環境庁が、 ルネサンス21やふるさと創生やアメニティタウンといったキャッチフレーズでもって、 川の復元を重要なテーマとしてきました。

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