コミュニティデザインは伊藤雅春さん、 アートワークは橋本敏子さんにそれぞれ担当していただきました。 また、 いろんな人を巻き込んでやっていくシステムができた最大のポイントは、 大和田さんのご努力によるものだと思います。
ワークショップは7回行いました。 最初は「育む」をテーマに、 共に暮らす意味を話し合いました。 これは、 どんな所にどういう人がどういう形で入るかを誰も分かっていない時期でしたから、 「共同住宅とはどういうものか」から始める必要があったのです。
6月には、 南芦屋浜についての説明会。 全体がどういう形で、 どういう街になるのかを模型を使って説明したものです。 入居者向けの説明会としてはそれが初めてだったということです。
3回目には、 現地を見に行きました。 まだ工事中でしたが、 全体はかなり建ち上がってきた段階で、 見学者からは「あ、 海が見える」「荒野みたい。 怖いから辞退しよう」とかいろんな声があがりました。 少なくとも、 出来てから突然見せるよりは、 どんな所に住むのかを確認して覚悟していただくという意味では大変良かったと思っています。 公営住宅については、 入居する人がどんな場所に住むかを見ずして物事が決まっているのですが、 これは考えてみたら大変なことだと思います。 どんなタイプの家に住むのかは分かってはいるものの、 どんな場所かについてはほとんど知らされないまま、 3万戸近い家ができつつあります。
その後、 第4回、 第5回のワークショップでは具体的な暮らし方の話になり、 共用空間や屋外の使い方の話をしました。 これらの話は、 橋本さんが担当したアートの話と交流しながら行っていきました。
しかし、 昨年11月の段階になっても、 集会所の使い方とかLSAの人がどのくらい面倒を見てくれるのかなど、 様々な問題が出ています。 引っ越しも問題です。 800戸が一斉に入居したらどうなるのかなども、 まだ決まっていません。 それで、 この3月に最後のワークショップを開いて、 どうするのかを決めていくつもりです。
3月25日が街開き、 4月1日から入居開始になりますが、 5月にみんなが入居し終わった後、 最後に「入居おめでとうワークショップ」を行う予定です。
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