ジャカルタでは、 カンプン、 つまり密集市街地を再開発して高層ビルなど大きな建物にしていっているとのことですが、 そこに住んでいた人びとは郊外に移ることになってしまいますね。 そうすると街から人がいなくなって、 街に元気がなくなるのではないかと思いますが、 いかがでしょう。 逆にこのエリアに人々が住んでいたほうがいいという発想はないのですか。
イカプトラ:
そのとおりです。 カンプンをつぶして、 生活している人々が減ってしまうようなことは良くないと思います。 ヨーロッパや日本ならゴーストシティのようになって、 犯罪も増えるでしょう。
何故、 ジャカルタのCBDでカンプンを追い出すような開発をしてしまったかですが、 おそらく土地の価値が最優先されたからではないでしょうか。 エリートのためだけの開発だったと思います。
港の地区は、 だいぶ良くなっています。 カンプンも残っていますし、 古い建物のリサイクルもやっています。 新しい開発は空き地を利用してやっています。 ジャカルタ市政府の考え方もCBDの開発を計画した頃からは変わってきていると思いますが、 CBDの開発は以前に策定されてプロジェクトが今もそのまま進んでいるということだと思います。
鳴海:
どうも有り難うございました。
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